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パキスタンのパン

パキスタンの多様な文化や地理と同じように、パキスタンにはさまざまな種類のパンがあり、それぞれに独特の風味、食感、地域差があります。この記事ではパキスタンのさまざまな種類のパンを紹介します。

パンには、タンドールで焼くもの、タワーで焼くものがあります。タンドールはレストランや屋台にあり、タワーは家庭にあるフライパンのことです。

タンドール
タワー

ナン:ナンは、精製した小麦粉を酵母菌で発酵させたパンです。ナンの生地を、へら型に延ばしてタンドールと呼ばれる窯の内壁に貼り付けて焼きます。ナンには、バター、ガーリック、胡麻などをトッピングしたものなど、さまざまな種類があります。

ナン

ロティ:ロティは、全粒粉を使った無発酵パンの総称です。鉄板で焼き、平たい形をしています。ロティは、栄養価が高く、健康に良いことで知られています。

ロティ

チャパティ:ロティの一種で、全粒粉を使った無発酵パンです。薄い円形にのばして焼いたもので、タワーという円形の鉄板などで焼いてから、直火で焼くと膨らみます。

チャパティ

プーリー :チャパティと同じ全粒粉の生地を薄い円形にのばし、油で揚げたパンです。揚げたては風船のように大きく膨らんでいて、ふんわりとした軽い食感に仕上がります。プーリー は、パキスタンで人気の朝食です。

プーリー

パラーター:チャパティの生地をのばし、ギーを塗り、折り畳むことを繰り返してギーを層状に練り込み、薄くのばして焼いたパンです。通常、じゃが芋、挽肉、野菜などの具材を詰めこみ、フライパンで焼き上げます。お弁当としてもよく食べられます。

パラーター

シールマル:シールマルは、ナンと同じく精製した小麦粉を酵母菌で発酵させたパンで、タンドゥールで焼き上げて作られます。牛乳、サフラン、カルダモンが配合されており、ほんのり甘い味わいが特徴です。最終的な製品はデニッシュペストリーに似ています。

シールマル

クルチャ:クルチャは、ナンと同じく精製した小麦粉を酵母菌で発酵させたパンで、タンドゥールで焼き上げて作られます。パキスタン北部やパンジャーブ州でよく食べられ、ひよこ豆のカレーと合わせたり、お茶のおやつとして出されたりすることが多いです。

クルチャ

タフタン:タフタンは、膨張剤を使用して膨らませてから、タンドゥールでで焼き上げて作られるパンです。バローチスターン州で人気はあります。牛乳、サフラン、カルダモンが配合されており、ほんのり甘い味わいが特徴です。パキスタンでは、結婚式などの特別な日によく食べられます。

タフタン

パキスタンのパンの種類は、この国の多様な料理の伝統と地域の影響を反映しています。ナンの炭火焼きの美味しさ、ロティのシンプルさ、贅沢なパラーターなど、パキスタン料理に欠かせないものです。次回パキスタン料理を味わうときは、美味しくて多様なパンを味わってみてください。