灯火を見上げる(わたしのための備忘録)
番組で彼女を知った人からの印象と、過去の彼女を知ってる人が抱いていた印象が全然ちがっていたのは不思議な感覚だった。画面のむこうの笠原さんはたしかにわたしの知ってる笠原さんなのに。
気丈にふるまう笠原さんは、時にわたしの知らない表情をうかべていた。ぎりぎりのスケジュール、視聴者からの反応、日を追うごとに減っていく練習生、前例のない自らの立ち位置、気の抜けない、どこかにずっと力を入れ続けているような日々に、わたしなら到底耐えられそうにない。本当に全身全霊で頑張っていたことがなにを