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林田球『大ダーク5巻』

店谷のお店でアバキアンを修理してもらい、シャドー化していたダメ丸も復活、過去編を挿んでいよいよ因縁の(サンコは名前すら忘れてるけど)悪ガキが再登場するが……。

これは林田球作品全般に言えることだが、それこそAIでも使ってプロットを抜き出したとしても、その魅力が伝わりにくい点において、フォーマットこそ違えど京極夏彦に近いものがある。

ゾーラーの情報ゲットとか少しずつ道筋は見えてくるものの、謎の解明より寄り道シーンのどうでもいい描写がたまらなくいいのだ。

細部にしか神は宿らないのよ。

次巻「ドウキュウセイ」。



名言集→ショタコン層を虜にする至言「死ま田クン ぼく ゆうれいなんかこわくないからね!」の他、

寝具周りをジロジロ見るサンコらに「あんまりジロジロ見るなよ!」

「今日はやけに生の死体が多いのが気になるが…」

「持ち主のいないニーモツほど空しいものはない」

暗転モチ「ボーンバラバラバラ」

「情報がうすくなってきたぞ」

「ぽててだこ」

ホラー映画みたいな怪物の蘇生シーンで呪詛の如く吐き出される「ミィ〜〜トボォォ〜〜ル、スパゲティィィぃ〜〜」

サンコも思わず復唱しちゃう「いきてるれんちゅう」

「…それはもしかして笑顔?」

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