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ゲーテ「ファウスト」第4章:罪:感想

こんにちは。

ゲーテのファウストを読んだ感想の第5回目になる。
この投稿を始めたきっかけはC.G.ユングを読み漁り始めたところゲーテの「ファウスト」に高評価を与えていることがわかったからである。

読んだと言うよりは聞いたのであるが、こちらを聞いた。

第4章:罪
【悲劇第1部】
⭕️主な登場人物
・メフィストフェレス:誘惑の悪魔
・ファウスト:学、医学、法学、神学まで学んだ博士、先生。生きる喜びを失っている。
・マルガレーテ:ファウストの最初の恋人になる貧しい家庭の娘。
・マルテおばさん:マルガレーテのおば。
・リースヘン:マルガレータの友達
・マルガレーテの兄

⭕️あらすじ
ファウストはマルガレーテから、信心深くなるように求められる。
ファウストは、マルガレーテといることで感じる愛こそが神であると答える。それをなんと呼ぶかはどうでもいいと。
マルガレータは納得しない。それはメフィストの影響かと訝る。
マルガレータは、メフィストが嫌で仕方がない、顔を見るだけで胸が刺される思いがすると訴える。

マルガレータは、メフィストが来るとファウストのことも好きではいられなくなると打ち明ける。

マルガレータの家では、母親に気づかれないようにしたいので、睡眠薬を母親に飲ませるようにとファウストは渡す。
 
翌朝、リースヘンという友達から、不道徳な交友をして妊娠した上に捨てられた共通の友達の噂を聞く。以前の自分ならリースヘンに同調するところだが、そうではない自分に気が付く。ファウストとの関係は美しく素敵だと感じていた。

マルガレーテの兄に悪い噂が伝わる。その兄から決闘を迫られたファウストは、決闘を受けて兄を殺してしまう。

ファウストとメフィストは決闘の後、即座に逃げた。その直後にマルガレーテとマルテおばさんさんに瀕死の兄は発見される。兄はマルガレーテにこれからの呪われた未来が待っていると予言して事切れる。

マルガレーテは教会に訪れた際に現れた悪霊から兄の死はお前のせいだと告げられる。母も睡眠薬のせいで死んだと。ファウストの間で妊娠した子は呪われているとも。

お前の恥と罪は隠せないと告げられ、マルガレーテは倒れてしまう。

⭕️感想
ちょっと話はそれるが。「恋はタチの悪い呪い」だなと感じる。
気になる言葉として「愛はタチの悪い呪い」というのがある。これには強く不同意なんだが、広い意味での愛の一種としての恋については、この戯曲「ファウスト」を読んでいてありうるなと一部同意に変わった。
「愛はタチの悪い呪いだ。」というのはアニメ呪術廻戦0の中で五条悟が言っていたセリフです。登場人物の1人の彼女が交通事故で瀕死の重傷を負って死亡。その強い思いがなぜか彼女を妖怪(あのアニメの用語だとなんていうのかわかりません)に仕立ててしまった。このケースに対してのコメントのセリフ。

強烈な情動や感情がどんな結果になるか、その中で溺れてしまわないようにということはマークしておいていいかということかと思う。

漫画・アニメを持ち出したついで、最近のアニメ、ここ20年ほどの間にユング心理学や最新の神経科学の成果をもとに書かれているものが結構あります。はっきりと愛と恋は別物であると漫画・アニメで説明しているものがある。これは神経科学的にほぼ明らかで、愛と恋を混同していると漫画・アニメを読んでみている子供や若者に笑われることになりかねない。漫画・アニメを馬鹿にしているようでしたら是非優れた作品を見つけて鑑賞してみましょう。

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こころざし創研 代表
ティール・コーチ 小河節生
E-mail: info@teal-coach.com
URL: https://teal-coach.com/
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