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ゲーテ「ファウスト」第5章:ワルプルギスの夜:感想

こんにちは。

ゲーテのファウストを読んだ感想の第6回目になる。
この投稿を始めたきっかけはC.G.ユングを読み漁り始めたところゲーテの「ファウスト」に高評価を与えていることがわかったからである。

読んだと言うよりは聞いたのであるが、こちらを聞いた。

目次はこの通り。

序章
第1章 【悲劇第一部】メフィストフェレスとファウスト
第2章 恋に落ちたファウスト
第3章 ファウストとマルガレーテ
第4章 罪
第5章 ワルプルギスの夜
第6章 【悲劇第二部】第一幕 いつわりの国
第7章 第二幕 古代のワルプルギスの夜
第8章 第三幕 ファウストとヘレネー
第9章 第四幕 戦
第10章 第五幕 ファウストのたましい

 ファウスト目次

第5章:ワルプルギスの夜
【悲劇第1部】
⭕️主な登場人物
・メフィストフェレス:誘惑の悪魔
・ファウスト:学、医学、法学、神学まで学んだ博士、先生。生きる喜びを失っている。
・マルガレーテ:ファウストの最初の恋人になる貧しい家庭の娘。

⭕️あらすじ
ハルツ地方のブロッケン山にて。
マルガレーテとその兄、母に何が起きているかを、ファウストは知らない。
 
魔女や魔物の祭りに参加することに。ワルプルギスの夜とはそういう者たちの祭。

どういうわけか、マルガレータが投獄されていることをファウストは知る。メフィストを攻め立てるが、そもそもファウストの望みを叶えただけ、愛の喜びを教えたのはファウストおまえだと反論される。

メフィストはマルガレーテの兄殺しの罪もあることも強調する。

とはいえ、メフィストに懇願してマルガレーテの救出に向かう。

マルガレーテは、生まれてきた子供も殺してしまっていた。再開したマルガレーテは錯乱状態でファウストと死刑執行人の区別もつかない。断頭台が待ち受ける身になっていた。

徐々に正気を取り戻して脱獄寸前までいくが、そこにメフィストが現れる。
マルガレーテはメフィストと同行することを強く拒否してその場に残る。

ファウストは自分も生まれてこなければよかったと後悔する。

マルガレーテの処刑の瞬間、メフィストは「罰を受けた」と言う。

しかし、天からは「救われた!」という声が轟く。

⭕️感想
ワルプルギスの夜とは、魔女、悪魔や魔物たちが集まっての祭りか馬鹿騒ぎのことらしい。この先も別な地域でこのワルプルギスの夜と言う会は物語の中で出てくる。

ファウストとの交際を阻止しようとしたマルガレーテの兄は、ファウストとの決闘で命を失うし、母も薬物中毒で死亡してしまうと言う不幸を残す。

ファウストは、悪魔メフィストなんぞに頼らなければ。確かにマルガレーテに出会うこともなかったが、こんな悲惨な事態を起こすことはなかっただろう。

悪魔を使うことの功罪は全く脳裏をよぎらなかったのだろうか?後の祭りでメフィストを攻めているがそれは誰のせいか?前提条件をしっかりつけて悪魔に指示をしなかったファウストのせいだろう。ファウストはこうした失敗を繰り返すことになる。

やはり、「恋はタチの悪い呪い」に見える。後先なしの快楽に溺れてしまう危険な状態であることを心の片隅に置いておかないといけないと言うことだ。

マルガレーテは、ファウストと脱獄することを拒み、裁きを受けることになり処刑される。

処刑された直後に『天からは「救われた!」という声が轟く。』
この意味は、最終章でわかる。

ファウストは、マグナレーテの兄殺しの罪で裁かれることなくメイフィストと共に逃亡を続ける。

次回は、第6章 【悲劇第二部】第一幕 いつわりの国

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こころざし創研 代表
ティール・コーチ 小河節生
E-mail: info@teal-coach.com
URL: https://teal-coach.com/
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