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【ライブレポート】PassCodeの夏の幕開け-NUMBER SHOT 2022

【ライブレポート】PassCodeの夏の幕開け-NUMBER SHOT 2022

福岡には博多祇園山笠という祭りがある。
毎年7月1日から15日までの15日間、人、商業施設、メディア、交通、食に至るまで街全体が一体となってこの祭りのために動く夏の一大イベントである。
最終日7月15日のフィナーレとなるレースイベント「追い山」では、「山」と呼ばれる、絢爛な人形飾りを施した神輿を人々が担ぎあげ、早朝の博多の街を疾走しそのタイムを競い合う。
700年以上の歴史を持つこの祭りは、博多に

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一度だけ交わした約束を

一度だけ交わした約束を

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2020年1月13日、新木場STUDIO COAST。

「2020年いっぱいのスケジュールはもう決まってしまっています。なのでまだ、会場押さえてないんですけど……2021年、日本武道館でライブしてもいいですか」
その宣言を聞いた2,400人の口元に、まだマスクはなかった。

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2020年4月10日、ファンクラブツアー4公演の中止を発表。同5月29日、全国ツアー16公演中15

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抱きしめながらこの物語を選んだ

抱きしめながらこの物語を選んだ

楽曲というものはときに、時勢や個人の心境を反映して、新しい意味を持つようになることがある。
様々な文脈の中で異なる姿を見せる、音楽のそういうところが好きだ。

PassCodeの『STARRY SKY』もまたそういう魅力を持っている。
リリースを挟んで半年間のライブ活動休止という長い温存期間を経て、今日、2020年8月29日、初めてワンマンライブのステージで、人前で披露されるに至った。

変わりゆ

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PassCode-楽曲派は“意外性”の壁を超えるか?

PassCode-楽曲派は“意外性”の壁を超えるか?

ロック×アイドルというのは2010年代後半、”楽曲派”の時代において1つの決まり文句になっている。

楽曲派とは、アイドルが乱立した戦国時代の終わり、「他のグループとどう差別化を図るか」という課題の解決を迫られた中で、「楽曲のクオリティとライブパフォーマンスに特化し音楽ファン層の獲得を狙う」という戦略をとったアイドルグループたち(及びそのファン)の総称である。
最近では遂に一般層にまでその人気が届

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