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北海道遺産シリーズ(14)〜千島桜

 北海道にだって歴史がある。そんな歴史をたどり、未来へ紡いでいく北海道民の宝物。そんな北海道遺産を自身の足(車)で巡り紹介しようとおもう。なお、記事作成にあたって、『北海道遺産 完全ガイド』北海道新聞社 を参考にさせてもらった。

15個目の紹介

2023年の桜前線はとても早く、2023年5月3日には、日本で一番遅い開花宣言が稚内と根室で発表された。

根室の桜の開花宣言は、他の地域の標本木である「ソメイヨシノ」や「エゾヤマザクラ」ではなく「チシマサクラ(千島桜)」を観測基準としている。

「千島桜」とは、明治2年(1869年)に、国後島から根室の清隆寺境内に移植したのが始まりで、木はあまり高くならず、花は小ぶりだが、花が多くつくのが特徴である。木が高くならないのは、北方の島の強風に耐えうるための姿なのかもしれない。

千島桜を撮影しに、根室を訪れるのはとても遠く、困難なのだが、実は札幌でも千島桜を観察できる場所がある。札幌市豊平区にある寒地土木研究所がその場所で、普段は立ち入ることができない敷地内を、千島桜が咲く頃にだけ開放してくれる。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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