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共通テスト数学 参考書ルート

対象読者

共通テストで数学を利用する方向けの記事です。基本的に二次試験で数学を利用しない文系受験生を対象にしています。加えて、学力層はほぼ初学の方や勉強内容が殆ど定着していないことを前提しています。


参考書ルート 

1.やさしい高校数orはじめから解ける数学(はじはじではないです)or入門問題精巧  「どれかから一冊」


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2.面白ほどとれる本ⅠA・ⅡB ※改訂されます



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3.短期攻略 基礎


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4.予想問題+過去問(センター時代含む)

  

1のorの部分はどれか一冊をやってください。すべてするという意味ではないです。

ルート解説

1.ここでは2を理解する上で最低限必要な知識や計算方法を習得してもらいます。付属の問題を解けるようになるまで取り組んでください。初めから説明部分を読み込もうとすると、挫折する可能性が高くなってしまうので、最初はザッと読んでしまって問題を解く時や解説をよんでもよくわからない時、この後の問題集で理解につまった時に、必要に応じて丁寧に読み返してもらうといいと思います。それ以外の場合は、ザッと読み流してまらって構いません。三シリーズあげていますがどれか一シリーズやってください。本屋で同じ単元を見比べてみたりしてすきな解説のものを選んでください。
もし、読み通すこと自体が厳しい方がいれば、シャーペンで自分が大事だと思う所に線をひきながら読むと幾分かましになると思います。あとで消せばいいので、神経質になりすぎず思う存分引いてください。

2.ここでは典型問題の解法を押さえていってもらいます。問題を出された時にすぐに答えられる(頭の中で答えまで辿れる)ようになるのが終了の目安てす。まずは下準備として、白紙で解けるようにならなくていいので、自分なりに補足説明や途中式を書き加えながらパターン編までを理解するようにしてください。2周目以降同じ所でつまって時間を浪費させないために、ここでしっかりと書き込みをしていきます。この読む時は読むだけじゃなくて、必ず手を動かしながら説明や式変形を追うようにしてください。理解のしやすさがかなり変わってきます。もしこの時理解できないものが出てきたら、1.で使った参考書に戻って該当箇所の説明を読み直したり、問題を解き直したりしてください。
この後に、付属の問題を解けるようにしていきます。説明を読む時は、〜がポイント、〜を覚えて、〜の手順は、キーワードは、大事なのは、〜の時に使う、赤点線の囲い、文字のサイズが大きくなって強調されている所、太字、赤字などに注意しながら読み、しっかりと覚えるようにしてください。他にも大事なことは書いてあるので、ポイントを見つけ出すつもりで読んでください。線やマーカーなどを引っ張ってもらっても構いません。タイトルもすべてはありませんが、知識を使いこなす定石がつまっているので必ず覚えるようにしてください。そして、それらポイントを意識した上で問題に取り組むようにしてください。何となく問題を解いても応用が効かず学習効果が薄くなってしまいます。必ずポイントを意識しながら取り組んでください。可能であれば説明を読んだ上で、テーマ毎に自分なりにポイントを明文化してほしいです
パターン編が解けるようになったらチャレンジ編です。チャレンジ編はパターン編と比べて、パターン編のポイントが複数入っていたり、マーク式であったりして難易度が上がっているので、パターン編の問題が一通り解けるようになってからチャレンジ編に進んでください。そのほうが学習効果が高いです。チャレンジ編をする時は、パターン編のどのポイント、パターンが使われているか意識しながら解くようにしてください。ここをしっかり意識しておくことで、過去問の時も戻りやすくなり復習がしやすくなっていきます。解説を読む時は、どのパターンが使われているか明記されているので、パターンで意識できていなかったものや、出来なかったパターンのもは該当箇所を復習するようにしてください。別解も載っているので、飛ばさずしっかり読み込んで理解してください。この作業をすることで、共通テストの一つの問題をさまざまな解き方で解かせる問題にも強くなっていきます。
問題の正誤は気にしないでください。チャレンジ編をしている時は、マーク式になれたり、パターンの組み合わせ方を学んでいる側面もあるので、必然的に正答率は下がってしまうからです。
面白いほどの取れるの復習は終わっても共テが終わるまでは復習を続けるようにしてください。

3.ここではマーク式により慣れながら、典型問題の処理速度を上げる練習をしていきます。共通テストでは非典型問題の対応力を高めるためにも、典型問題をどれだけ素早く片付けるかが大事です。取り組むタイミングは面白いほどと並行でも、終わってからでもどちらでもいいです。左側に要項のまとめがあるので抜けがないか確認してください。抜けがあれば危機感をもって頭に入れてください。目標時間が書かれてあるので、それに間に合うように何度も解いて訓練してください。stage1,2どちらも取り組んでください。時間に間に合わせることだけに目がいってしまって、何も理解せず解答の手順だけを覚えることは絶対にしないでください。本当に意味がないです。解説も確認程度でかなりサッパリしているので、面白いほどをしてから取り組むようにしてください。この面白いほどと、短期攻略は過去問演習に入ってもずっと復習をしていきます

総合演習レベルの問題をもっと解きたいという方は、基礎編だけでなく、短期攻略の実戦編にも取り組んでください。

4.ここから本格的に共通テスト対策に入っていきます。まず初めにセンター試験の過去問を使って、時間制限なしで共通テストの目標点+2割が取れるまで演習してください。この時の復習で漏れが見つかったら今までやってきた参考書にもどって必ず該当箇所を復習してください。全く知らない解き方にであった場合はその場で補充してください。もし、ここで明らかに弱い分野が見つかり今までやった参考書を復習しても変化がないようなら過去問を縦(大門毎に)遡ってください。スマート対策などは縦に整理されていたり、オリジナル問題が入っていたりしてその用途では使いやすいと思います。
この時間制限なしで目標点+2割を超えた方は共通テストの過去問、試行調査の問題に取り組んでください。この2つをする時は時間制限マイナス10〜15分かつ目標点+1割を取れるまで繰り返し解いて(同じやつでいいので)、解くスピードを体に染み込ませておいてください。
それまで終わったら次は実戦問題集です。実戦問題集に入ったら目標点+1割が取れるまで同じように制限時間マイナス15分で演習していってください。この時も間違えた問題は今までの参考書で該当箇所を復習したり、ストックとして補充していくようにしてください。時間制限を厳しくしているのは、本番は緊張などのさまざまな事が原因でどうしても遅くなってしまうからです。
これら過去問、試行調査、実戦問題集をする時は、ただ解き散らかすのではなく、復習はもちろんですが、どこでミスりやすいかのミスのパターン(計算ミスの癖も含む)を溜めていってください。そのミスパターンを本番まえやテスト前に確認して同じミスをしないように意識して取り組むことでケアレスミスをかなり減らせます。共通テストの過去問や試行調査、実戦問題集に入ってからも、苦手な大門が見つかれば、面白いほどや短期攻略に立ち戻ったり、実戦問題集や過去問を使って縦に解いて苦手を克服するようにしてください。念のためですが、過去問系の2回目以降は解き方の手順だけ覚えないようにしてください。なぜその解き方を理解をするのか理解しながら進めるようにしてください。解き方の手順だけ覚えて早くなっても意味がありません。

繰り返しになりますが、過去問、実戦問題集をする時も面白いほど、短期攻略は復習し続けてください。

目標が6〜7割の方は予想問題や共通テストの過去問の演習をする時は最後の問題は無理に解こうとせず、それまでの問題を確実に取ることを意識してください。

共通テスト型のコツについて少し

別記事でより丁寧に書きますが、ちょっとここでコツ的なものを少し話しておきます。実際に共通テスト形式の問題に取り組む時は、先にセンター系の問題を解いてから共通テスト色の強い問題を解いてもらったほうがいいです。その方が、変に考えてしまい時間をくってしまう恐れがないので安定して高得点を出しやすいです。同じく時間がかかりそうな問題は後回しにして解きやすい問題から解いてください。
解く際、図を書くことがあるとおもいますが、解いてる内に情報が分かってきたら必要に応じて書き直してください。こうすることで図がより正確になりさまざまなことに気づきやすくなります。どうしても最初の情報だけでは図を正確に書くには限界があります。その他にも、一つの図に情報を書き込みすぎるとごちゃごちゃしてしまい間違いの原因にもなってしまいます。必ず必要に応じて、解くうえで必要な情報だけを抜いた図を書き直すようにしてください。
最後のコツは問題の落ちをみておくことです。こうすることで問題を俯瞰的にみれるようになり、この情報はなんのために求めているのかがわかりなり問題を解き進めやすくなります。

本記事はこちらです


与太話

必ずⅠAを解いてください。Ⅰではないですからね本当に注意してください。毎年数名いらっしゃり本当に悲惨です。Ⅰの方が簡単に作られているので、いつもより簡単だなと思ったらⅠを解いていないか確認してください。

実戦問題集は最初はかなり簡単に作られています。模試の最初の方が簡単なように、最初の方はかなり簡単です。駿台模試だと顕著ですが、簡単すぎて満点をとっても偏差値ギリ60なんてこともザラです。それに、実戦問題集今年は今年2022の共通テストではなく去年2021の共通テストを基準に作られていて少し簡単に作られている(駿台、Z会は大丈夫でした)ので、必ず時間制限を厳しめに設けてください。
学校の模試を軽視される方がいるかもしれませんが、学校で受ける模試が最新年度の傾向を反映した貴重な資料なので、そちらもしっかり取り組むようにしてください。

受験生の参考になれば幸いです。

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