この世は怪物だらけだ、ぶっ飛ばしてやりなさい

手のひらからビームを出して突如現れた怪物を退治するというコミカルな要素しか無いCMの、このセリフがなぜか頭から離れない。
確かにあるのだ、みんな(もしかしたら自分も)怪物なんじゃないかと思うときが。

予期せずに出会うセンスの塊のような誰かのセリフが、自分の心に刺さって離れなくなることがある。「自分の身体の中で足の裏がいちばん美しい」とか、お父さんのことは好き?という問いに対する「好きが49、嫌いが51」という答えとか、友達に囲まれて楽しい空間にいるのにも関わらず泣きじゃくりながら発する「これはぜんぶ幻」という言葉とか。
出会うのはだいたいテレビかラジオ。本は文章として読まれることを想定して書かれているせいか、忘れがたいセリフと認めるには少々わざとらしいものが多い気がする。私がメディアに触れる手段は専らラジオでテレビはめったに観ないのだが、時々素敵なセリフに出会う瞬間があるのでどうにも捨てられない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?