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脳内本棚の整理に、国立国会図書館サーチが便利そう

最近、本を読んでいても頭に入ってこなくなってきました。

自己啓発やビジネス、教養本は特にそうで、その場で「ここ参考になる!」と思ってもしばらくすると忘れている。そして本を読み終えたあと何も残らない。

よく「自分の脳内に興味ジャンルごとに本棚を作って、知識はその中に入れておくといい」といいます。

おそらく僕の状況は、そもそも本棚が「漫画」「仕事」「趣味」「教養」「その他」ぐらいしかなく、ジャンルが大きすぎ乱雑に置いといた結果、知識がどこかいっちゃっているのだと思います。

これはまずいなあ・・・ということで、プロが使っているスタンダートな知識のジャンル分類をそのまま利用する、というチャレンジを最近しています。

さてそのプロはというと・・・図書館です。

実は日本にあるすべての本は、

・大分類で10

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・中分類で100

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・小分類で941

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にわけられます。(さらに小小分類もあります)

「日本十進分類法(NDC)」といって、日本の9割ぐらいの図書館が、本を分類し棚に並べるために利用している共通のルールです。各図書館の司書さんがこのルールを元に本の主題がなにかを推測し、それぞれ図書館にあった形で振り分けています。

ちなみに上の画像の参照元は堺市の図書館システムで、分類表から本を検索できます。(余談ですが日本の図書館システム、共通の仕組み使っているところもあるみたいで、堺市の図書館システムは足立区と一緒でした。超ニッチ市場ですね)

941の小分類を一覧でみたい!という方(僕なんですが)には、スプレッドシートに頑張ってコピペして独自作成したのでご覧下さい。エクセルでもDL可能です。

「林業」の中に「狩猟」が入っていたり、「畜産業」と同列で「蚕糸業」があったりと、眺めるだけでなんとなく日本の歴史や文化が感じられて面白い。ちなみにアメリカでは「デューイ十進分類法」というものが使われており、それを参考に作ったそうです。

俯瞰でどんなジャンルがあるかわかったところで、じゃあ自分が読んでいる本の分類どう調べればいいの?

という疑問にお答えするもう一つのツールが、そう日本のほぼすべての本が集まる「国立国会図書館サーチです。

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例えば最近購入させていただいた黒田悠介さんの「ライフピボット」という本。

紹介noteはこちら。

国立国会図書館ではこんな分類されています。

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大分類:社会科学
中分類:社会
小分類:労働経済、労働問題

著者の意図とは違うかもですが、日本で一番ハイレベルであろう司書さんは、この本を社会の労働経済や労働問題の本棚に置いたということです。

それを知ってから本を読むと、「この本は社会に新しい働き方を訴える社会科学の本なんだ」と、すっと自分の知識の本棚(パクリですが)に入ってきます。

ちなみに、国立国会図書館サーチ、そのまま提携する図書館で在庫を探せたり、Amazonのレビューなどもリンクとってくれてます。こんなユーザービリティよいなんて知らなかった・・・!

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もう一つの使い方オススメが、PCだと出る上部のジャンルナビから、同分類の本を参照できること。

単体記事や論文も入ってくるので、「本」で絞り込み新しい順で並べ替えると、労働経済、労働問題はこんなかんじ。

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Amazonだと意外と同ジャンルの本を見つけるの難しいですが、他にどういう本があるのか一目同然なので、分野を深堀りしたり、本の立ち位置を知るのに便利。前述通りレビューへのリンクもあるので、手軽にウインドーショッピング体験できます。

参考まで、同様に近々で購入した本はこんな分類でした。

起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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Amazonだと 本›ノンフィクション›ビジネス・経済

潜匠   遺体引き上げダイバーの見た光景

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Amazonだと 本›ノンフィクション›思想・社会

Amazonの本棚は「売れ筋」基準で作っているので、ジャンルがバックリしているんですが、日本十進分類はツリー状の分類なので、脳内本棚としては有用そう。

今のところ、この手法で知識を本棚に整理するのに成功してるっぽいので、しばらく読んだ本は、国立国会図書館サーチ日本十進分類表で脳内本棚に陳列していこうと思ってます。

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