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【Chef's】LGBT本、LGBT音楽(1)

〜シェフのおすすめ〜

どうやってか違う道を歩んで同じ場所に辿り着くことがあるから面白いものです。

少し自分自身が通ってきたものの中で思いつくものを、ちょっとずつ紹介させて頂けたらと思います。

LGBTの世界はヒップホップに似ていて、本当の理解や許容を求めたい反面、自分たちにしかわからない経験や世界を持っていると思います。

シェフの気まぐれサラダや本日のコーヒーのような、それほど気まぐれなわけではないけど、そのときの厳選をお届けしていきます。

まず、こちらの泣ける動画。
バーガーキングが2014年のプライドパレードで販売したProud WHOPPERの反応(英語)
公式サイトのリンクが切れており、Proud WHOPPERで検索すると幾つか記事や動画が出てきます。

世界的に有名なサンフランシスコのRAINBOW PRIDEにて、バーガーキングで人気の看板メニュー「WHOPPER(ワッパー)」の限定商品「Proud WHOPPER(プラウドワッパー)」が販売されました。

ワッパーはおいしいです、ちょい高めですけど。
プラウドワッパーは虹色の包み紙で、店員さんも中身を聞かされていないのか、何が入っていてどんな味なのか、尋ねても教えてくれません。

では「普通のワッパー」と「LGBTバーガー」は、何が違ったのでしょうか。
普段のと比べてお肉が違う? それとも甘いソースが入っているのかも?

日本語の字幕があるといいのだけど。
内容を日本語で紹介した関連記事はこちら。
ゲイパレードで発売された BK「プラウドワッパー」に世界が感動--その中身とは?

*その他順不同*

◆AERA MOOK『ジェンダーがわかる。』(2002) MOOK
初めて出合ったLGBT本です。
名前=Name、年齢=Age、性別=Sex、という身分証のような一般認識しかなかった当時、日本ではほとんど耳にしたことがなかった Gender という言葉が新聞、雑誌、ネットなどでちらほら紹介され始め、ジェンダーとは何か、セックスとはどう違うのか、といった今までにない新しい概念が広がったのを憶えています。その渦中において丸々一冊かなり詳しく追求し扱ったガイドブック。

◆歌川たいじ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(2013) BOOK, MOVIE
パートナーのツレちゃんと暮らす漫画家、歌川たいじさんのエッセイ小説。
自伝的な内容で、2018年に映画化もされました。
先日公開された映画『エゴイスト』で、ゲイにとっての家族や他者との関係が気になった方はぜひ。

著者のブログがこちら。新宿三丁目のタックスノットというお店で、数回お邪魔したことがあります。でも普段あまりお店に行く習慣がなく、覚えられるまで通ったことがないのです。

◆ヴィレッジ・ピープル『ゴー・ウエスト』(1979) MUSIC
約束の地、サンフランシスコへ -- 自由と解放を求めたゲイの讃歌を、ルート66の合言葉「西へ行け、若者よ (Go West, Young Man)」を用い、世界最大のゲイタウンを目指して新しい人生を掴もうとする希望と、西部開拓の夢と希望とをかけて歌にした曲。

サッカーの応援で使われたことで、勝ち取るとか団結とかスポーツのイメージが若干ついている気がします。B'zのウルトラソウル的な感じでしょうか。

実際にはゲイやクイアーよりもアメリカの若者を象徴するポップソングというふうな印象が強かったようで、のちにカヴァーしたペット・ショップ・ボーイズについては、AIDSのチャリティー曲でゲイをカミングアウトしていることから、ダブルミーニングを汲み取ったのだろうと思います。


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