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《伝説の3歳児》僕と毛虫の実話の物語


私は双極性障害、ASD (アスペルガー)、高IQ(メンサ会員)です。
幼少期から症状があったかどうか、断言はするつもりはなく、
いくつか鮮明に幼少期の頃の記憶があるので、ここに記録します。

ノアのプロフィール⬇️




それは園児だった頃の記憶。
古より記憶されたその話を今、ここに言い伝える。


その日は日差しがある暑い日だった。
男子は半袖短パン。
女子は半袖スカートの、どこにでもいる園児たち。

その中に1人の男の子がいた。

その子は、他の子と特に特徴はなく、一回り大きい体で、学年が一つ違うのではないかと思われるほどだった。

先生の話を聞きながらベランダから入る気持ちのいい風に寝そうになる。

遊ぶ時間。

他の子がお絵描きや人形で遊ぶのを横目に、特にやることのなかった私はふとベランダに目をやった。

数人集まっている。

興味が湧いた私はそのままベランダへ。

するとそこには大きな青虫?がいた。
正直その時も今も、青虫と芋虫と毛虫の違いは知らなかったし、
別に知りたくもないし、とにかくそれがいたことは確かだった。

それがいることがこの話では大事だ。

今思うと、PCのスペースキーほどの大きさで、
「大きいー」
「わー」
「何これー」
「きゃー」
「先生呼んでくるー」
「おれ前見たのもっとちっちゃかったぞー」
「ウゲー」
「棒持ってきた」
「わー」
「先生いないー」
「棒持ってきたよ」
「あ、こっちくるよー」
「逃げろー」
「棒で捕まえる?」

と、クレヨンしんちゃんばりの園児の声が一斉に聞こえた。
私は一言も何も言わなかったのを覚えているが、
ちょうどいいサイズの木の棒を持ってきたやつはいい仕事をしたと思っている。

↑ここまで覚えてるのに、顔と名前忘れた。ごめん。笑

先生がきた。
「触っちゃダメだよ。自然に返してあげようね。」

「捕まえるぞー」
「棒貸して」
「あ…」
「こっち来たって」
「おれがやるー」
「よし、棒の上に乗った」
「…」
「あの葉っぱにのせよう。」

そう、言い忘れたがここは2階だった。
木の葉っぱがベランダに来てるので青虫も来てしまったんだと思う。

…あの時、棒、ありがとね。一応。みんなもそう思ってたと思う。うん。

これが第一次青虫(仮)騒動になることはまだ誰も知らなかった。

。。。

次の遊び時間。

「あー、また青虫いるー」

女児の声に私は反応した。

というか、反応したのは私だけだった。

ほとんどの園児は先ほどの騒動で青虫を見て興奮し、思いつく単語を出し、
それ以上の感情はもう残っていなかった。

1人その女児の元へ。

「見てみてー」
「さっきのと違う」
「あ、こっち来ちゃった!」
「どうしようー」

見渡しても何も掴めるものがない。
…その時。

「はい、これ」

私の目の前には、あの木の棒があった。

「つかっていいよー」

お前、さっきの…。

まさかの感動をおぼえすらしたが、

お前、木の棒ずっと持ってたんかーい、というツッコミはさておき、

「いいの?」

と私は言った。

「おれはいい。見てるだけで大丈夫だから。」

こんなやつの名前を忘れてしまった自分を殴りたい。

無言で木の棒を受け取り、顔を見合わせる。

なんのこともない男児の友情にポカン顔の女児。

早速、木の棒で青虫を葉っぱへ。

しかし、なんともうまくいかない。

そこへ、先ほど、青虫を葉っぱにのせた男児がこちらに来た。

「乗せてあげるよ」

そう言って、彼は手つかみで葉っぱへのせた。

手で掴めるんかーい

これで解決かと思われたが、なんと青虫はもう一匹いた。

私は手で掴めると信じ、そのまま掴んだ。

「掴んだら危ないよー」
「大丈夫?」

周りの園児は心配してくれる。
大丈夫だよ。

手のひらや、手の甲にも乗せて遊ばせた。

その時、気づいた。

これさっきのと色違くないか。

これさっきのと違って毛があるんですけど。

これ、なんか気持ち悪いんですけど。

10分後、赤く斑点ができ、痒くなり、
毛虫用のテープを貼った。

丸い、アンパンマンのテープ。
そのテープの香りまで覚えている。

家に帰り、そのテープと同じものを買ってもらい、数日で良くなった。




ノアの高IQの話⬇️

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