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胃には空かない穴が空くって話

※病気や種々といったワードが出てきます。生物の授業が苦手だった方や、そういった表現が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。


画像は僕の肺じゃないです。
どうも。東風東です。

皆様ご存知かはわかりませんが、かねてよりお付き合いしております、事実上の「持病」とも言える自然気胸君について、本日はお話できればと思います。

ちなみに、本記事は医療従事者の書いた記事ではございません。
一患者の経験則で、こういうもんですよという紹介になります。

ご理解の程よろしくお願いします。

①そもそも気胸ってなんなん

「気胸ってなんぞや」という方も大勢いらっしゃるでしょう。
確かに、実際に罹った友達や家族がいないとよくわからない病気ですし、罹っていても説明を聞かなきゃよくわからない病気だと思います。

じゃあ結局どういうやつやねんって話です。

多くの方々が聞き及んでいるだろう症状は「肺に穴が空く」というもの。

重病じゃねえか。

そう。重病なんです。
両肺一緒にやろうもんなら(おそらく)たった数日のうちに呼吸は出来なくなり、片肺だったとしても放置しておけば、場合によっては呼吸以外の要因でも死に至る危険性もあります。

怖いですね。

では、どのように肺に穴が空きヤバイのかを軽く解説していきます。

そもそも、肺というのは風船、もしくはポンプのような構造をしているといわれます。
空気が入り膨らんで、空気を出すために縮む。これが基本的な肺の動き方です。

しかしながら、この自然気胸にかかる人のだいたいは恐らく、この風船の一部に薄くて弱い部分があります。
それが「ブラ」というもので、こいつが何かしらの原因で弾けることで肺に穴が空きます。

肺に穴が空いてしまうと、どうなるかという話なのですが、肺は胸腔(きょうくう)というところに入っており、そこで膨らんだり縮んだりをしています。

本来は胸腔には空気が漏れ出ることはないのですが、肺に穴が空くことでそこから空気が漏れ出てしまいます。
そうなってしまうと、肺が広がりづらい状態となってしまい、呼吸が困難になってしまうのです。

これがいわゆる自然気胸です。
ちなみに、これ以外にも外傷によって外の空気が胸腔内に入り込み、同様のメカニズムで呼吸困難に陥るような気胸もあります。

②どうやって治すん

説明したように、気胸というのは大変危険な病気ではありますが当然治し方はあります。
気胸は軽度〜重度でそれぞれ対処が異なります。

軽度の気胸であれば、安静にしていることで治ります。嘘だろと思うでしょうが治ります。
これは、肺も人間の器官の一つだからだったはずです。傷ができればいずれ治るのと同じで肺も治るってことです。

ですが、この場合どうやって漏れ出た空気を取り出せばいいんでしょうか。
これは難しい……ということもなく、実はこれも安静で治ります。

どゆこと?って感じだと思いますが、よく考えてください。
体内は当然多くの水分を含んでいます。つまり、自然に空気が溶けるのを待つわけです。

嘘みたいな話ですが本当です。実際治ってるんで。

では中度の気胸だったらどうなるのでしょう。

この場合、胸腔ドレナージという細い管を胸腔の中に入れてそこから空気を抜きます。

要は無理やり空気の抜け道を作って、肺が膨らむ余地を作るわけです。

ちなみに重度の気胸でも同様の処置が行われる場合があります。

中度の気胸であれば、この胸腔ドレナージで空気を抜いて、穴が塞がったらドレナージを抜き、適切な処置をすることで完治ということになりますが、重度あるいは繰り返し気胸になるような場合は手術等の処置を行います。

気胸の手術というのは、自分が行ったものに限りますが胸腔鏡手術を行います。
肋骨の間の一部にそれほど大きくない穴を開け、そこからカメラや手術器具を使って手術するものです。

この手術によってブラの部分を取り除き、健康な肺の部分を残すことで再発を防止します。

これが気胸の治療です。

③どれくらいなってんの

これは完全に私的な話ですが、僕はかれこれ高1からずっとこいつと付き合って、右はもう2桁いきそうなくらい、左は1回なっています。

何を隠そう、つい昨日手術を終えたばかりで右肺の手術はこれで2度めです。
左は処置だけで終わったんですが、右はダメでしたね。

一口に肺といっても、こいつは実は3つに分かれてまして、上葉・中葉・下葉に分かれています。

左右ともに上葉の気胸は経験しており、最初の気胸も右の上葉で、最初の手術もこの時しました。

上葉は肺で一番大きいため、ここが破裂すると重症化しやすいようです。

一方、右の気胸カウント数を爆上げしたのは中葉、下葉あたりのもので、こいつは病院で見てもらったもの、経験則的に軽度だから病院に行かなかったものを含めれば恐らく7、8回はしています。

ここの気胸は大きい部位ではないため重症化しづらかったのですが、なんだかんだで繰り返すことになってしまっていました。

ただ、そんな重症化しづらいところでも、ついこの間このとんでもない穴が開き重症化したわけです。

そこで今回2度めの手術を受けたわけです。

気胸は繰り返す人は繰り返す病気と言われてはいましたが、まさかここまでとは思いませんでした。

まとめ

ここまで気胸の話をしてきましたが、どこまで行ってもこれは自分の体の話です。

関係のない人も、同じ病気になったことがある人も、これを見て初めてこの病気を知った人もいると思います。

この記事を書いたのは別に辛いとか同情してほしいということではなく、どちらかと言えばこういうものがあるってことを知っていただければ嬉しいなという感じです。

気胸も別に特別珍しいものではないので、皆さんも身の回りにそういう人がいるのであれば、こういう風なんだなぁと理解してあげてください。

声を使う活動をしている以上、こいつの存在は大変邪魔なものですが、まあこれも何かの運命なので、どうにかこうにか付き合って行こうかと思います。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
また何かの機会に。

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