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絵本紹介【ねむりのはなし】

 眠りは大切なもの。でも、どうして大切なの?眠らなかったらどうなるの?その答えは、この絵本の中にあります。

【文字数・・・普通~多め】
【内容・・・・少し難しい】

【コメント】
 眠りの大切さを、小さな子どもにもわかりやすく、かみ砕いた表現で教えてくれる素晴らしい絵本です。

 初めに、人間以外の色々な動物の眠り方(まぶたの様子や姿勢など)について少し触れられているのですが、そこで「眠る」ということに対しての好奇心がくすぐられ、グっと心を掴まれます。

 それから人間の眠りについて話が展開していくのですが、実際に「眠らない」ということを試してみた人たちの話は、子どもの興味をひく面白い内容だと思います。

 「のう(脳)」の話も出てきて、少し難しいと感じるところもあるかもしれませんが、読書好きの子や好奇心の強い子であれば十分に楽しめると思います(年少さんには難しいかもしれません)。「のう」って何?と聞かれても、頭の中にある、考えるところだよ、くらいの軽い説明で読み進められます。

 私は、読み聞かせを始めた頃、絵本は「様々な物語に触れ、豊かな心を育てるもの」だと思っていました。もちろん、その一面もあるのですが、色々な絵本を子ども達に選んでいるうちに、科学や自然、社会など現実的な事象について描かれた絵本が、思いのほかたくさん存在してることを知りました。

 それらは、百科事典や図鑑に書いてあるようなことを、幼児が理解できるまでにかみ砕いた表現で、わかりやすく、おもしろいストーリーをもって説明してくれています。

 私の父が以前、ダンゴムシが丸まっているのを見つけ、孫(長女と次女)に、

「ダンゴムシが丸まってるぞー」

と呼びかけると、長女が駆け寄ってきて、

「アリが近くにいるからだよ」

と言いました。

 ダンゴムシは敵(蟻など)から身を守るために丸まる、ということを、以前、絵本で読んだことがあったからです。

 このように、身近に起こっていることを、自分の知識と結び付け、説明できたり、納得できたりするということは、その子の世界を広げ、新しい情報(知識)を獲得することへの喜びへつながり、それは更なる知識(情報)を追い求める衝動となります。

 絵本は、心を育て、知識を増やし、世界を広げ、子どもの興味や好奇心を引きだし、その子の人生を豊かなものにしてくれる素晴らしいものです。

 これからも色々なジャンルの絵本を紹介していきますので、よろしくお願いします。

このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています。 

   主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
 子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
(一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。)

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