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いっしょの時間

自分の隣にいる人とあとどれだけの時間を共にできるだろうかとふと考えてしまう。

先日、Instagramの投稿で「いっしょの時間」というものがあると知った。

ジブラルタ生命のもので、もしかしたら少し前に流行ったものなのかもしれない。

睡眠や仕事の時間、同じ空間にいても相手と向き合っていない時間を除いて、2人が一緒にいられる時間を計算してくれるというものらしい。

意外と少ない数字が出て「驚き!時間を大切にしようね。」というメッセージ的なものなのかなとも思った。
けれど、面白そうだなと思い興味本位でやってみることにした。

自分の年齢や性別、職業を入力する。
そして大切な相手についても同様に入力する。
家族との時間ということで、この相手は家族の誰かしか選択できない。
さらに同居をしているかどうかを回答する。

次に質問へ進んでいく。
「相手の好きな色を知っていますか」とか、相手の今日の服装、好きなもの、将来の夢を覚えていたり、知っているかどうかの質問がランダムで聞かれる。
「家族なんだから知ってるでしょ」と思うが、どれもハッキリ分かるかと言われると怪しい…。

他には、相手と向き合う時間、相手と一緒に過ごすイベントについて回答していく。

質問の数は結構少ない。

そして、最後の質問に答えると2人が一緒にいられる時間が表示される。

あと◯◯◯日◯時間とか、◯年◯◯日などの数字と、睡眠と自分の時間と2人の時間の割合を示すグラフが出る。

実際に父や母などの家族を当てはめてみると、あと百数十日くらいしか一緒にいられないと出てくるのだった。

この数字をみると一緒に過ごす時間はかなり少ないんだなと感じる。
今も母と同じ空間にいるのに、母は料理をしていて、私はPCに向かってnoteを書いている。この時間は向かい合っていないのでノーカンだしね。

あくまで平均寿命から出されたものだし、ジブラルタ生命独自の概算であって、実際の人生とは異なるのだ。

異なるとはいえ、今は同居していても今後は変わるだろうし、仕事の時間も人によって違うだろうし、本当はこの数字よりも短くなりそうだなと思った。

実際にやってみて、とても悲しい気持ちになってしまった。

考えたくはないが、ある日突然病気や事故に遭うかもしれないし、なんらかの問題が発生して今後顔を合わせることがなくなってしまうことがあったらと想像してしまう。

そんなふうに悲しいことばかり想像してしまうのだった…。

どんどん悲しくなるので、2人目の相手を計算してやめてしまった。

自分1人で過ごす時間よりも、大切な人と一緒に過ごせる時間というのは本当に短いということが分かった。

特に家族と過ごす時間なんて年々減っているなと思っているし。

もっとしっかりと相手に向き合って時間を過ごしていきたいと思った。

おしまい。




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