辞めるか辞めないか、それが問題だ
新卒で入った会社の後輩の話。
たまに後輩から連絡が来ては飲みに行っている。先日も急に連絡があり、飲みに行った。そんでボーナス後というコトで焼き肉をおごってもらった。
その後輩と飲みに行くとほぼ筋トレか愚痴の話しかしない。彼は東北から出てきて千葉の営業所に居るので、たぶん会社外での知人は少ないのだと思う。社内に同期は居るものの、そんなところで愚痴ってはどこからか「こいつこんなコトを言ってたぞ」と漏れてしまう可能性もある。
というワケで、会社のコトを知りつつも会社の人間ではなくなった僕は、おそらく愚痴る相手として適当なのだと思う。年はそこそこ離れているけど、警戒心なく色々と話してくれる。
会社は辞めたいがタイミングが無い。次が決まっていないと不安。というコトで、転職エージェントとやりとりは始めたらしいのだけど、退職金やら失業手当の話やらを根堀り葉掘り聞かれた。別に困るコトでもないので教えたけど、そこまで情報収集を始めたのなら、後はもう彼の決断次第ではなかろうか。ここまで来るとアドバイスもクソもない。
「会社を辞めた自分が想像できない」と言っていた。
僕もそうだった。何なら定年までずっとここに居るのだと思っていた。けど違った。辞めてみて分かるコトがあるし、辞めてみないと分からないコトがある。むしろそっちの方が多い。
一つの会社に留まるコトも選択肢の一つだけど、チャンスがあるのなら他の世界に飛び込んでみるのもまた一興。ただ、安定した現状がある中でわざわざリスクを犯したくないと思う気持ちもわかる。その一歩を決断するエネルギーは確かに精製するのに時間を要す。僕はそうだった。
けど、いざ朝イチで退職願を出してみると、自分でも驚くほどスッキリしたし、その日一日、ずっと気持ちが軽かった。
なので、まずは退職願を印刷してそれを机に忍ばせてみろ、とアドバイスした。それが第一歩。
ちなみに後輩は日頃のストレスを理由にライスを大、中とおかわりしていた。そのストレス、早く無くなるといいね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?