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京都時代の中原中也の集合写真考察-3


旧制立命館中学在学中の中原中也が写っている集合写真:前列右端の生徒が中原中也

古写真の撮影地の考察の続きです。

・撮影時期はいつ頃なのか
写真が撮られたのは中原中也が山口から転入して京都の立命館中学に在学した1923年(大正12年)4月から1925年3月までの間に撮られたものです。
この写真は中也の学年の卒業前の写真であるという情報があり、秋の遠足では東寺から徒歩で鳥羽伏見戦跡、石清水八幡宮へと移動したといわれています。この説を採ると撮影されたのは1924年(大正13年)下半期と思われます。
一方で写真の裏面に
「記念にと思う心よあるものか!思い出は淋しきに 思い出は悲しきに 1924.2.1」
という書き込みがあるという説もあります。
この日付1924年(大正13年)2月1日が撮影日のことなのか、写真を手に入れた日なのかは不明です。外套を着ている生徒がいることからも秋から冬に撮影されているのは間違いなさそうです。この説を採ると撮影日は1924年(大正13年)2月1日か少し前の前年1923年(大正12年)秋までの間と思われます。

#中原中也 #古写真 #京都 #立命館
 

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