もづきち(mottie)

前世紀はソフトウェアの設計(プログラマー, SE)。 今世紀はソフトウェアテストのコン…

もづきち(mottie)

前世紀はソフトウェアの設計(プログラマー, SE)。 今世紀はソフトウェアテストのコンサルティングや技術トレーニングの講師。 記事の傾向→ https://note.com/nob_mottie/n/nf80710f4b604 Twitter(X): @NobMoti

マガジン

  • T3: 原理とか技法とかツールとか(仮)

    ソフトウェアテストやソフトウェア設計に関わる“根っこ”のスキルや、テスト技法などを取り上げます。 このテーマに限り、タイトル末尾の「(仮)」はタイトルの一部です。

  • T1: ライト、ついてますか(仮)

    主にソフトウェアエンジニアリング関連の書籍にまつわるエッセイを書いていきます。 書籍の分類に応じた部に分かれています。 Pt.1: ワインバーグ編:G.M.ワインバーグの著作の紹介、回想や感想 Pt.2: プログラミング編(またはエンジニアリング編):プログラミングやソフトウェアデザインの参考書からコンピュータサイエンスの教科書まで、多岐に亙る書籍を取り上げます。多岐に亙るかな? 亙っていて欲しい。

  • T2: プログラマーのうちあけ話(仮)

    ソフトウェア設計者時代の経験を書いていきます。 血腥くならないように気をつけますー。

最近の記事

論理スキル・“実践編”はじまりました(T3:Pt1:Ch02)

(推論の形を知って、論理のスキルを伸ばしていきましょう、というお話) “実践編”のテーマAGEST社の品質メディアSqriptsでの連載・「テストエンジニアのための論理スキル[再]入門」は、おかげさまで完走しました。 4月から「テストエンジニアのための論理スキル[実践編]」と題して書かせていただいています(リンクは第1回記事)。 (「論理のスキル」って何、といったことは、拙稿「論理スキル・“入門編”のこと (T3:Pt1:Ch01)」に記しています。ぜひご覧ください)

    • スーパーエンジニアへの道 (T1:Pt1:Ch03-1)①紹介編

      プログラマー、SE、テスト担当者などソフトウェア分野の技術者で、チーム/グループでの仕事のレベルを高めたい人にはとても刺激になる本だと思います。 季節柄、これからソフトウェア技術者/ソフトウェアテスト技術者を目指す人にもお勧めの本です。 訳書表題は『スーパーエンジニアへの道 技術リーダーシップの人間学』。書誌情報は本文末にあります。 タイトルで敬遠するとしたら損。表題に「スーパーエンジニア」という言葉を考案した経緯は訳者まえがきにありますが、1990年代初頭ならではの“事

      • 『ソフトウェア作法』の頃 (T1:Pt2:Ch01-3)

        『ソフトウェア作法』、①紹介編は書きましたが: 「『ソフトウェア作法』とプログラミングの心(マインド)」(T1:Pt2:Ch01-1) 「『ソフトウェア作法』に見るテストの心(マインド)」(T1:Pt2:Ch01-2) 「自分がこの本を読んでどうだったか」をやっぱり書き残しておきたいなと(´・ω・) いうことで②回想・感想編です。 勉強するなら、よい本を(´・ω・)特定の言語に依存することのない、プログラミングのよい考え方や取り組み方、プログラムのデザインの仕方、さらには設

        • システムづくりの人間学 (T1:Pt1:Ch02)

          テーマT1「ライト、ついてますか(仮)」Pt1・ワインバーグ編第2弾は、『システムづくりの人間学 計算機システムの分析と設計を再考する』です。 (②回想・感想編は“余談”です) 日本語訳書名から「開発担当者限定か」と思う人もいるかも知れませんが、テストにも分析、設計という工程がありますよね。テスト技術者にとっても刺激になる本だと思います。 ①紹介編テーマは“副題”に テーマは副題の通り「コンピュータシステムの分析と設計の再考」ですが、これは原著のタイトルそのものです("

        論理スキル・“実践編”はじまりました(T3:Pt1:Ch02)

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        • T3: 原理とか技法とかツールとか(仮)
          7本
        • T1: ライト、ついてますか(仮)
          6本
        • T2: プログラマーのうちあけ話(仮)
          0本

        記事

          ワインバーグと一般システム思考(と私) (T1:Pt1:Ch00)

          (この文は、「ワインバーグの著作(日本語翻訳版)について書いていく」のに先立って書き記しておこうと思った「心のつぶやき」です) (「心のつぶやき」なので、くだけた書き方をしています) 理由ワインバーグ(の文章、著作)について書こうと思ったら、どうしても“一般システム思考”に触れないわけにはいかない。 (自分が知る限りほぼ)全著作に共通する“モチーフ”なので、著書どれかの紹介記事で取り上げて済まそうとするのは無理。 ワインバーグに対する自分のスタンスとかも、著書どれかの紹

          ワインバーグと一般システム思考(と私) (T1:Pt1:Ch00)

          テスト技法再訪 -- 境界値分析、状態遷移テスト (T3:Pt2:Ch02)

          具体的な題材をまな板に載せて、これをどうテストするか、どの技法をどんな風に使うか、複数のテスト技法を適用してみるとどうなるか、などを考えてみましょう。 題材は『ソフトウェア作法』の「語数を数える」『ソフトウェア作法』第1章1.4の「語数を数える」を取り上げます。「語」や「語数」を本稿では「ワード」「ワード数」と呼び替えます。 プログラムの仕様 『ソフトウェア作法』で提示されている仕様は: 入力を1文字ずつ読み取り、ワードを数え上げ、入力が終わった後にワード数を出力する

          テスト技法再訪 -- 境界値分析、状態遷移テスト (T3:Pt2:Ch02)

          『ソフトウェア作法』にみるテストの心(マインド) (T1:Pt2:Ch01-2)

          『ソフトウェア作法』は、原著が1976年(日本語訳1981年)と、現在2023年から50年ほど前に執筆され、プログラミングの参考書として今でもその名が挙げられることのある、コンピュータプログラミングの世界では古典と言ってよい著作です。 プログラミングの参考書ではありますが、随所に「よいテストをするためのヒント、テストのよい取り組み方」が散りばめられています。主に設計者テスト、「自分が書くプログラムに対して自分で行なうテスト」を想定したヒント/取り組み方ですが、第三者テストを

          『ソフトウェア作法』にみるテストの心(マインド) (T1:Pt2:Ch01-2)

          『ソフトウェア作法』とプログラミングの心(マインド) (T1:Pt2:Ch01-1)

          『ソフトウェア作法』は、原著が1976年(日本語訳1981年)と、現在2023年から50年ほど前に執筆され、プログラミングの参考書として今でもその名が挙げられることのある、コンピュータプログラミングの世界では古典と言ってよい著作です。 この書籍からソフトウェアデザインの考え方、よいプログラミングの取り組み方を紹介します。 「構造化設計」「構造化プログラミング」という、古くて永遠の、ソフトウェアのテストにも関係の深い話題です。 『ソフトウェア作法』と、その主題道具として役に

          『ソフトウェア作法』とプログラミングの心(マインド) (T1:Pt2:Ch01-1)

          構造化プログラミングとゾルトラーク (T3:Pt0:Ch00)

          テーマT1:Pt1で『システムづくりの人間学』の紹介を執筆中、構造化プログラミングに触れている短文に出くわし、それが引き金となってふわっと考えた他愛もないヨタ話です。 『葬送のフリーレン』を知らない・読んだことないという人にはごめんなさい。 構造化プログラミング「構造化プログラミング」と言われても、聞いたことないよ(。´・ω・)? とか、言葉は聞いたことあるけど何なのそれ(。´・ω・)? という人のために、用語の説明から(といっても実は結構めんどくさい用語なので、かんたんに

          構造化プログラミングとゾルトラーク (T3:Pt0:Ch00)

          ライト、ついてますか (T1:Pt1:Ch01)

          テーマT1「ライト、ついてますか(仮)」Pt1は、G.M.ワインバーグの著作を紹介したり、著作にまつわる回想・感想を綴ったりするシリーズ。 第一弾は、T1のタイトルにもしている『ライト、ついてますか 問題発見の人間学』を紹介します。 ②回想・感想編は“おまけ”です。 ①紹介編テーマは副題にある通り、「“問題”を“発見”するということ」 「問題解決」はビジネスで重視されるスキル・知識ですが、その名前の通り、「問題の“解決”」に重点が置かれることが多いと思います。 (それに

          ライト、ついてますか (T1:Pt1:Ch01)

          論理スキル・“入門編”のこと (T3:Pt1:Ch01)

          このnoteで『テストエンジニア(を目指す人)のための論理スキル・入門編』とでもいったものを書こうと構想していたのですが、株式会社AGEST様とお会いする機会があり、話の中でそのことを話題に上げたところ、同社の品質メディアSqriptsに掲載していただけることになりました。 本編はSqriptsをお読みいただくことになりますが、こちらのnoteでは、「なぜそういうものを書こうと思ったのか」を綴ることにします。 ※上記“入門編”は完結し、2024年4月からは「テストエンジニア

          論理スキル・“入門編”のこと (T3:Pt1:Ch01)

          補遺(2)・デシジョンテーブルとデシジョンテーブルテスト (T3:Pt2:Ch01)

          「デシジョンテーブルとデシジョンテーブルテスト (T3:Pt2:Ch01)」「補遺・デシジョンテーブルとデシジョンテーブルテスト」へのさらに付記。 蔵書()の棚卸しをしていたら、『ソフトウェアの信頼性 ソフトウェア・エンジニアリング概説』を発掘し、ぱらぱらめくっていたらデシジョンテーブルへの言及が数ヶ所あったので、補遺の補遺として書き残しておこうと思いました。 また別の“マイヤーズ本”『ソフトウェアの信頼性』『ソフトウェアの信頼性』は、『ソフトウェア・テストの技法』で知られ

          補遺(2)・デシジョンテーブルとデシジョンテーブルテスト (T3:Pt2:Ch01)

          補遺・デシジョンテーブルとデシジョンテーブルテスト (T3:Pt2:Ch01)

          「デシジョンテーブルとデシジョンテーブルテスト (T3:Pt2:Ch01)」の付記、寄り道的話題など。 付記:標準と“多様な表記”多様な“デシジョンテーブル” 本編では“JIS式デシジョンテーブル”を下敷きにして書き方などを説明しましたが、筆者は「“JIS式”でなければダメ」とは思っていません。根幹部分の理解が変わらず、誰もが同じように読み書き解釈できるなら、組織や個人の「ローカル式」で構わないと思っています(筆者も"T"/"F"式の表記が好みですし。まぁ「Y/N以外の二

          補遺・デシジョンテーブルとデシジョンテーブルテスト (T3:Pt2:Ch01)

          デシジョンテーブルとデシジョンテーブルテスト (T3:Pt2:Ch01)

          デシジョンテーブル(決定表)デシジョンテーブルとは、次のような表(テーブル)です。例では「洗濯物がたまっているかどうか」と「降水確率」というふたつの条件によって、洗濯するかどうか、洗濯したものをどこに干すかが異なることを、表の形で表しています。 簡単に言うと、 複数の条件が関係し、 個々の条件の取る値の組み合わせによって、 異なる複数の結果(出力、動作、etc.)が導かれる、 そのような仕様に対して、条件(の取る値)の組合せと結果(出力、動作)との関係を表(テーブ

          デシジョンテーブルとデシジョンテーブルテスト (T3:Pt2:Ch01)

          ISTQB, JSTQBの概略紹介 (T3:Pt2:Ch00)

          ソフトウェアテスト関連の文章でちょくちょく引合いに出すことが多いと思うので、概要を紹介しておきます。 詳しいことは、後述の各団体の公式ウェブサイトをご覧ください。 ISTQBと認定テスト技術者とJSTQBISTQB ISTQBは、International Software Testing Qualifications Boardという団体の略称であり、同団体の登録商標です(日本語に訳すなら「国際ソフトウェアテスト資格評議会」とでもなるでしょうか)。 「国際的に通用する、

          ISTQB, JSTQBの概略紹介 (T3:Pt2:Ch00)

          記事リスト -- プログラムの構造と実行(仮) (T0:Pt0:Ch00)

          本サイトの文章について本サイトは、20世紀は主にソフトウェアの設計(プログラマー, SE)、21世紀は主にソフトウェアテストのコンサルティングや技術トレーニングの企画・開発・講師をしてきた人間の備忘録を掲載するサイトです。 分類(テーマ)ごとにタイトルがあります。 T1: ライト、ついてますか(仮) T2: プログラマーのうちあけ話(仮) T3: 原理とか技法とかツールとか(仮)(仮) T1: ライト、ついてますか(仮)このテーマでは、筆者がソフトウェアエンジニア歴

          記事リスト -- プログラムの構造と実行(仮) (T0:Pt0:Ch00)