短歌おきば 2022-06/07

森の奥の声は梢もさやかにて山ほととぎす夏ぞいざなふ

隔てつる雲のあなたにすむ影の洩らぬもしるき五月雨の月

吹きいづる屋戸の朝明の夏風にけふ咲きぬらむ丘の山百合

夜の雨の晴るる夏野の風の香に面影そへて月ぞしづけき

影遠き峰より走る雲の色もあをに染み行よもの大空

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