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自己紹介(新卒編)

自己紹介のつづき

大学を無事卒業し、社会人になりました
不動産業界で、普通の賃貸もやってるけど、法人向けの社宅管理代行に力を入れている、全国規模の大きな会社です
その会社に決めた理由は、やはり「いろいろ面接受けたけど、そこしか採用されなかったから」

面接を受けたとき、会社のお偉いさんから「料理はするか?」「女は料理できないとダメだぞ」と言われました
違和感を覚えました
後に知ったことですが、その会社は男尊女卑、スポーツに力を入れていた男性社員を贔屓する会社でした

大学四年生の時に、採用通知が届き
「新卒の研修」として吉祥寺店でアルバイトを始めました
営業マンから「w(私)はしっかりしてるから、本社の法人業務部だな」と言われました
「法人業務部はすごく怖いところで、会話をするのも小声で、移動するときも息を殺さないといけない」
「新卒でブランド物のバッグを持ってると「あいつ生意気、うちの部署来たら苛めてやろう」と言われる」などとビビらせられました

営業マンの予想は的中
配属先が、法人業務部に決まりました
この部署は、ワンフロアーに100人、ほとんど女性です
契約している法人の総務部とやり取りをし、社宅の依頼やクレームを受け、対処しなくてはなりません
個人情報を扱っているのでコンプライアンスも厳しく、ルールや禁止されていることも多く、業務過多で皆ピリピリしています
女性特有の本人が居ないところで、悪口、陰口のオンパレード
入社してしばらくしてから気付いたことですが、目には見えない派閥争いもありました

「ここでやっていけるかな…」とても不安でした
でもその不安を拭ったのが、同期の存在でした
法人業務部に配属された新卒は、私を入れて5名
皆同じ年の女性です
一緒に出勤し、一緒の島に配属され、一緒にお昼を食べて、一緒に帰る
会社の愚痴や不満などを語らいました

入社して少し経った頃です
新卒の社員は、「お茶当番」と称して、給湯室のポットのお湯足し、観葉植物への水やり、トイレ備品の補充などを順番でしなくてはいけませんでした
私の順番が来て、朝お茶当番をしました

ポットへ水を注ぐ用の水差しがあります
ポットへ水を注いだ後、水差しを元にあった場所に戻そうとすると、
部署を牛耳ってる怖いおばさん連中が、その場で夢中でお喋りに花を咲かせています
邪魔です
「どいてください」と言えなかった私は、「ちょっと不衛生だけど、少しの間だから、まあいいかな?」と思い、隅っこの床に置き、トイレの業務を始めました

戻ってくると、お喋りしていたおばさん連中の中でも一番怖い人が
「なんで水差しこんなところにあるの?!誰が置いたの?!」と騒いでます

私は「すみません、私がちょっと置いちゃいました…」と謝りました
するとおばさん、鬼の首を取ったよう怒り出し「こんなところ置くなんて汚いじゃないのよ!!あり得ない!!あんた頭おかしいんじゃないの!!?」と私を怒鳴り付け、取り巻きのおばさん連中を引き連れて去っていきました
怖かった
泣きそうになった

後でその怒鳴ったおばさんに、どうしても用があって話しかけなくてはいけない時がありました
「また怒鳴られるんじゃないか…」
なかなか話しかける勇気が出なかったのですが、頑張って話しかけました
「あ~いいわよ~」笑顔で穏やかです
気にしてる私がバカみたいでした

新卒は率先して電話に出るのが仕事です
ひっきりなしにかかってくる電話に出まくりました
ある時、随分年上の男性社員への電話を受けました
フロア内は広いので、内線で伝えます
でもその男性社員は席についておらず、他の社員の席で何やら話し込んでいます
私は男性社員の元へ行き「◯◯さん、✕✕からお電話ですが…」と口頭で伝えました
すると、その男性社員が私を睨み付け
「い・ま・会・議・中!!見りゃわかんだろ!!」と怒鳴りました
私は会議中などと知らなかったので、話しかけたのですが…

その男性社員も、飲み会の席で
私に親しげに笑顔で話しかけて来ました
気にしてる私がバカみたいでした(二回目)

またある時、仕事中に近くのデスクの同期と、少し談笑しました
その内容がとても面白く、引きずってしまいました
電話がかかってきたので、率先して出ます
部署内で一位、二位を争うほど怖い先輩女性社員への電話です
私は内線をかけて、先輩女性へ電話を引き継ごうとしました
ですが!ここで私は何を思ったのか、直前に談笑してた内容が頭をよぎり、内線中にちょっと笑ってしまったのです
これは完全に私が悪いです
「まずい…」
周りの同期も「wちゃん(私)、ヤバいんじゃない…?」と心配してます
予想通り、電話を終えた怖い先輩女性が私のデスクまでやってきました
「さっき内線で笑っただろう?いつまでも学生気分で居るんじゃないよ!!!!」
「すみません…」と謝りました

後から、その先輩女性が辞めることになったとき、「私仕事でピリピリしててさぁ~怖かったよね、ごめんね」と謝ってきました
気にしてる私がバカみたいでした(三回目)

なぜかこの会社に居ると、トラウマが増えて行く
愚痴ってた同期からも「なんでwちゃん、そんなに酷いことばかり遭うの?」
緊張状態とストレスから、酷い便秘になり(汚い話でごめんなさい)、電車に乗って居られなくなり、途中からタクシーで帰りました
自然と涙がこぼれます
運転手さんにタクシーを止めてもらい、泣きじゃくりました
運転手さんは何も言いませんでした

ある日、出勤すると
内線がかかってきました
別の部署の同期からです
「wちゃん、吉祥寺店のHさんと不倫してるって噂流れてるよ」
Hさんは私がアルバイトした吉祥寺店の営業マン、既婚、イケメンで社内で有名です

もう限界でした
私は会社を10カ月で辞めることにしました
総務部のおじさんと面談しました
いろんな理不尽なことがあって、もう限界で、辞めます…と
すると総務部のおじさん、何を思ったのか
「いや~しかしwさんと話せるなんて嬉しいなぁ、可愛いよねぇ、俺がもっと若かったらアタックしてたんだけどなぁ~」

え…新卒の社員が困って辞めると言ってるのに、何を言ってるのこの人は…
もう大人不信です

もし法人業務部に配属されていなかったら、
私は辞めていなかったかもしれません
少し未練もあります
初めての社会人経験
思い入れはあります
でも体と心が悲鳴をあげていたので、
結果辞めて良かったのだと思います

もっとすごい地獄が待ってるとも知らずに…

つづく






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