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日本、オーストラリアにコールド勝ちで決勝戦に弾みをつける!

 三連勝での予選通過をかけ、オーストラリアと対戦した日本。この試合で、今大会初出場の選手たちが豪州ナインに襲い掛かりました。今回は、11月18日に行われたオーストラリア対日本の試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、外国人選手の選手名表記はスポナビ野球速報を参考、オーストラリアは豪と表記することがあります。

オーストラリア対日本戦

東京ドーム

12:00プレイボール

スコア 豪0-8日(8回コールド)

スタメン
オーストラリア       日本
1 遊 スペンス      1 左 藤原
2 中 ホワイトフィールド 2 中 岡林
3 指 ウィングローブ   3 遊 小園海
4 左 A.ホール     4 右 万波
5 指 キャンベル     5 指 佐藤輝
6 三 スミス       6 一 秋広
7 捕 バーンズ      7 三 野口智
8 右 スケプトン     8 捕 古賀悠
9 二 ウィリアムズ    9 二 門脇
  投 ブッシェル       投 早川

 オーストラリアは18歳の長身右腕・ブッシェル、日本は楽天のエース候補・早川が先発します。

1回

 この試合の先頭打者はロッテ・藤原。藤原は4球目を当て損ねてしまいますが、サード・スミスがファンブルし、内野安打で出塁します。続く岡林も四球を選ぶと、無死一、二塁のチャンスで3番・小園海の捉えた打球はセンターへのタイムリーに。日本が1点を先制します。
 初っ端から援護点をもらった早川は、先頭のスペンスに11球を要しながらも抑えると、ホワイトフィールド、ウィングローブも打ち取り三者凡退。立ち上がりから粘りを見せました。

先制のタイムリーを放ち、パフォーマンスをする日本・小園海(画像左)。

2回

 2回の日本は、今大会初スタメンマスクの古賀悠が二死から四球を選び出塁したものの、続く門脇初球をセンターフライにしてしまい、追加点とはなりませんでした。
 2イニングス目に入った早川は、先頭のA.コールを三球連続チェンジアップで空振り三振を奪うと、二死からスミスもチェンジアップで空振り三振を取って三者凡退。緩い変化球がオーストラリア打線に効いています。

3回

 3回表、日本はオーストラリアの2番手・K.ホールに対し一死から岡林、小園海の連続ヒットで二、三塁のチャンスを作ると、万波の打席で捕手・バーンズが後逸。ラッキーな形で2点目を奪うと、一死三塁となった場面で万波もライトへのタイムリースリーベースを放ち、0-3とリードを広げます。
 前のイニングの最後に三振を奪っていた早川は、この回なんと三者連続奪三振。四者連続奪三振という記録は本人の調子の良さを示しています。

追加点となるタイムリースリーベースを放つ日本・万波。

4回

 一死から門脇の内野安打、藤原の四球、岡林の内野安打で満塁のチャンスを作った日本打線。追加点のチャンスで小園海が打席に入ると、高めのボールを全て選び、押し出しの四球で1点を追加。なおも満塁のチャンスが続くところで、オーストラリアは投手を3番手・ラバティーに交代。更なる追加点が生まれるかと思われましたが、万波の打球は5-4-3のダブルプレーに。この回の得点は1点止まりでした。
 4回裏も、早川はオーストラリア打線を三者凡退に。ホワイトフィールドから三振も奪い、これで3イニングス連続奪三振となりました。

得点機に繋がる執念の内野安打を転がした日本・門脇(画像真ん中)。

5回

 5回の日本は、先頭の佐藤輝が初球を打ってライト前ヒットに、古賀悠も四球を選んで二死一、二塁のチャンスを作りましたが、門脇がファーストゴロに倒れ得点はならず。0-4の得点板は変わりません。
 ここまでパーフェクトピッチングを続けていた早川は、5回も変わらない投球を披露。A.ホール、キャンベルと連続で打ち取ると、最後はスミスを内角を抉るようなストレートで見逃し三振に仕留めます。早川はこの回で降板。とうとう登板中に「H」「E」「Fc」のどのランプも点灯させませんでした。

 「状態は悪くない。自分の全力を出し切れるように。先発という役割ではありますけど、後ろにいいピッチャーがたくさんいる。1人ずつ投げていきながら、長いイニングを投げられれば結果オーライ」

日刊スポーツ 2023年11月17日 20:32配信の記事より一部抜粋。

 と登板前に明かしていた早川でしたが、5回7奪三振パーフェクトという完璧な回答を残しました。

5回63球を投じ、7奪三振完全という驚投を見せた日本先発の早川。

6回

 オーストラリアの投手は4番手・クーパーヴァッサラキスに。韓国戦でも先発を果たした右腕に対し先頭の藤原がヒットを記録すると、続く岡林には代打・石橋が送られます。石橋は8球目を引っ掛けてしまいサードゴロになりましたが、セカンド・ウィリアムズの捕球ミスにより無死一、三塁に。ここで、小園海のショートへの併殺打の間にランナーが還り、1点を追加。0-5とリードを広げていきます。
 6回のマウンドからは、早川に代わってヤクルト・吉村貢が登板。二死から三振を奪うなど三者凡退に抑える好リリーフを見せました。

6回にリリーフした日本・吉村貢。

7回

 7回の日本は相手のエラーに付け込んで二死満塁のチャンスを作ると、藤原、石橋に連続タイムリーが飛び出します。なおも二死一、二塁のチャンスが続いていましたが、小園海がショートゴロに倒れスリーアウト。しかし、この回には3点を追加し0-8と大差をつけています。
 回跨ぎをした吉村貢は二死まで相手打線を打ち取り、降板。左バッターが次に来るというところで、3番手・佐藤隼にバトンを託します。佐藤隼は二者連続四球とヒットで二死満塁のピンチを招いてしまいますが、スミスをセカンドフライに打ち取って守備終了。完全試合リリーフは途切れたものの、完封は依然続いています。

タイムリーを放つ日本・藤原。
3番手として登板した日本・佐藤隼。

8回

 ここまで8点差をつけており、あと2点追加すればコールド勝ちという日本は、エラーと四球で二死ながらランナーを一、二塁に置くチャンスを作ります。ここで、打席には途中出場の野村佑。その初球でした。クーパーヴァッサラキスのツーシームを弾き返すと、打球はセンターへの2点タイムリーツーベースに。なおも二死満塁のチャンスを作ったものの、石橋が空振り三振に倒れ攻撃は終了。しかし、これで0-10とコールドの条件に届きました。
 あと3人抑えればコールド勝ちという場面で、マウンドには中日の右腕・清水達が登板。先頭のバーンズをサードへのファールフライに打ち取ると、スケプトンを空振り三振にしてツーアウト。最後はウィリアムズを空振り三振に仕留め、試合終了。日本がオーストラリアに0-10で8回コールド勝ちを収めました。
 勝利後井端監督は、

 「ひとまず一安心はしています。選手も全員出ることができて、非常にいい経験だったのかなと思います。明日(19日)は全員で、勝利を勝ち取れればいいなと思います」

スポーツ報知 2023年11月18日 18:00配信の記事より一部抜粋。

 とコメント。明日の決勝戦には期待が持てそうです。

ダメ押しの2点タイムリーツーベースを放つ日本・野村佑。
8回に登板した日本・清水達。

勝利投手 早川隆久(1勝)
敗戦投手 ブッシェル(1敗)

まとめ

 勝っても負けても決勝戦への進出は決まっていた日本でしたが、より良い形で決勝戦に繋げましたね。打線も13安打10得点、投手陣も被安打1、出塁させたランナーは3人とほぼ完璧でした。ただ、もう少し贅沢を言わせてもらうと、満塁などチャンスの場面で得点が積み重ねられるといいですね。
 これだけ打線が打つと明日湿らないか少し心配ではありますが、ひとまず19:00から始まる第二試合の様子を見守りましょう。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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