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日本シリーズ開幕!押さえておくべき2つのポイントは?

 ついに本日、その年の日本一のプロ野球チームを決める戦いである「SMBC日本シリーズ2023」が開幕しました。
 すでに第一戦が行われていますが、今回は今年の日本シリーズで押さえておくべき2つのポイントをまとめてみました。接戦が予想される大舞台において、勝敗が左右されるのはどこなのかを押さえることで、より楽しく日本シリーズを観戦しましょう!

①両チーム共に球史最強レベルの投手陣

 今季の阪神とオリックスを語る上でまず外せないのが、投手陣の豊富さです。両チームとも速球派投手を育成するメソッドがコロナ禍辺りから確立されてきており、制球の粗い剛腕、いわゆるロマン枠の投手を覚醒させるのが得意になってきました。
 特にオリックスは毎年のように160キロ前後を投げるような投手が台頭してきており、今12球団でもっとも投手陣の新陳代謝が激しいチームになっています。

 両チームの先発、リリーフを比較してみると、

        オリックス  阪神
先発1番手   山本由伸   村上頌樹
先発2番手   宮城大弥   西勇輝
先発3番手   山下舜平太  伊藤将司
先発4番手   東晃平    大竹耕太郎
先発5番手   山﨑福也   才木浩人
先発6番手   田嶋大樹   青柳晃洋
平均最高球速     155.8km/h     149.8km/h

        オリックス  阪神
中継ぎ1人目  山﨑颯一郎  加治屋蓮
中継ぎ2人目  阿部翔太   岩貞祐太
中継ぎ3人目  宇田川優希  石井大智
中継ぎ4人目  小木田敦也  島本浩也
中継ぎ5人目  山岡泰輔   及川雅貴
クローザー        平野佳寿   岩崎優
平均最高球速  154.0km/h    151.7km/h

 と、どちらも平均最高球速がかなり高くなっています。純粋な球の速さという点ではオリックスに軍配が上がりますが、オリックス投手陣は1つの変化球を磨き上げ、ゾーン全体に放ってくる印象があるのに対し、阪神投手陣はさまざまな変化球をコースに精度よく投げ分けるイメージがあります。
 "剛"のオリックスと"柔"の阪神、対照的な投手陣は、このシリーズでどのように作用してくるのでしょうか。

②どの場面でも侮れない下位打線

 打線では、どちらのチームも上位打線やクリーンナップが打てるのはもちろん、下位打線がしっかりと上位へ繋いでくるバッティングをしてくるのが怖いところです。
 今季7〜9番(阪神は7〜8番)を務めた主な選手は、

      オリックス 阪神
7番    ゴンザレス 坂本誠志郎
8番    野口智哉  木浪聖也
9番    若月健矢
平均打率  .230           .252

 と、このような数字になっています。
 こちらにも投手陣同様チームの特性が現れていますね。オリックスは少し率を落としながらも、ゴンザレス選手は12本塁打、野口智哉選手は2本塁打、若月健矢選手は6本塁打とパンチのある打撃を見せています。
 一方で、阪神は木浪聖也選手は1本塁打、坂本誠志郎選手は0本塁打ながら打率が.252と、単打や二塁打で率を稼いでいます。

 投手陣から見た時の怖さで言えば阪神が若干オリックスを上回るかもしれませんが、短期決戦では一打席一打席の結果が重要視されてきます。ホームラン1本でシリーズ自体の流れが変わってしまうこともあるため、最後まで気の抜けないオリックス打線も十分脅威となります。
 ですので、このシリーズを見るときは下位打線に注目してみても面白いかもしれません。

まとめ

 今回は、日本シリーズで押さえるべき2つのポイントについてまとめました。球史で見ても屈指のレベルを誇る両チームの快速投手陣や、短期決戦だからこそ、何を起こすか分からない下位打線の選手たち。
 一瞬一瞬に全てを懸けて戦う選手たちの裏には、必ずドラマがあります。そのドラマを分かりやすく見るためにも、ぜひこの2つのポイントに注目してみてはいかがでしょうか。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

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