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【勝手に人生相談 No.301】打算的付き合いやめて孤独に (奈良県・50代女性)

▼ご相談内容▼

50代の無職女性。

損得勘定で人を見る癖が昔からついています。

学生時代は地味なグループよりも明るく活発なグループの中に何となくいました。自分の子どもにもそういう感覚で友達や遊びを選ぶようにやんわりと促しました。

この年になり、そういう自分に嫌気がさしてきました。

どんな友人にも平等に接する夫や子供たちを見て、私の醜い人格が嫌になったのです。今までの友人と一斉に距離を置きました。

損得勘定で打算的に付き合ってきた友人たちに申し訳ない気持ちがあり、心底楽しめないのに誘われて出歩く自分が嫌になったのです。

真の自分を正直に出した今、友人はいません。

もう誰からも連絡もなく、会うこともないと思います。自業自得とはいえ、とんでもないことをしたものです。

毎日無気力に暮らしています。趣味を探しても見つかりません。これから残りの人生に何か助言をいただければ幸いです。

奈良県・50代女性

▼やまのぼ回答▼

 真の自分がわかっている人は案外少ないと思います。

 その分、自分自身を客観視できるあなたは、素晴らしく清らかな人だと思います。

 真の自分を正直に出した今、友人はいません。とは、大きな考え違いをされています。そもそも、真の自分を出して、離れてゆく人なんか端からはなから友人でも何でもないのです。

 そんな人は、ただの顔見知りだけで、目の前を通り過ぎるただの通行人みたいなものです。「今日も暑くなりそうですね」とかなんとか、天気の話題以上に話が進まない関係なのです。

 あなたにとって真の友人とは、真のあなたを受け入れてくれる人なのです。でも、それは、何でもかんでも、あなたに迎合するということではなく、あなたのことを、ある程度許容するといった方がいいのかもしれません。

 ところで、誰でも大なり小なり損得勘定ってあるものです。

 もう誰からも連絡もなく、会うこともないと思います。とは、相手の問題ではなく、あなたの心の問題です。なぜならば、多分勘違いしているからです。

 あなたが損得勘定で行動していたとしても、相手はそれ以上損得勘定で行動しているかもしれませんよ。人ってだれだって自分ファーストですから。それこそ、大袈裟に言えば、それは生存するための本能なのかもしれません。

 あなたの危惧はすべて、自分自身で造り上げた壁なのです。自己嫌悪は先細りの人生の入り口です。

 明日に向かってあなたがやるべきことは、たった一つだけ。

 自分を変えることです。そして、その過程を克明に記録することです。
そして、それこそ立派なあなただけの趣味になるのです。

 書き出すことで、自分自身のことがもっとわかります。自己改造点ももっと鮮明に浮き彫りになります。一石二鳥の妙案だと思いませんか?

 あなたは、すでに客観的に自己分析ができているのだから、自分自身で嫌だと思う嫌な自分を追い出せば済むことです。

 大方の人は、その自己分析ができないで、他人や世間のセイにして悩んでいるのですから。

 


▼次回のご相談予告▼

 次回の【勝手に人生相談 No.302】大阪府・50代女性のご相談です。「孫の世話が負担 腹が立つ」を、予定しております。



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