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【超短編小説】遠(その5)#140字小説

中学生だった頃。自宅の急こう配の階段下で、よく母と取っ組み合いをした。半畳ほどの板間で、毎日のように暴れていた。その原因は、半世紀以上も経って、忘れてしまっている。反抗期だったのだろが、今頃になって母を不憫に思う。遠い日の親不孝を謝罪しても、許してくれる優しい母はとっくに天国だ。

遠 (その6)も読んでみよう!👉
👈遠 (その1)から全部読みかえしてみよう!

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