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人間の身体って、知れば知るほど、すごいんです。

世界最高峰の研究室を集めても、足元にも及びもしない、とんでもない化学工場です。

35億年続いた生物の、集大成の技術がてんこ盛りです。

例えば、限りある資源を無駄にしないように、ほとんどの元素はリサイクルされます。

人体で使われている元素はこんな感じです。(下図)

上位4元素(酸素、炭素、水素、窒素)で、およそ97%を占め、これ以外の人体で使われる元素を、「ミネラル」と呼んでいます。

IAEA資料 70㎏の人間の時

五大栄養素と言われるのは、炭水化物、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルですが、当たり前なんですが、ミネラル以外の四大栄養素は、O、C、H、Nだけでできています。

ありふれた元素を使うので、人体という最先端工場にとっては、リサイクルするのは簡単です。分解して、作ったら良いのです。

たいていの成分は、人体と腸内細菌の力を借りればつくれてしまいます。だから、人体を構成するパーツとしては、そんなに補う必要がないのです。

例外として、ミネラルと呼ばれるものは、元素そのものです。例えばFe(鉄)を使ったヘモグロビンなどは、Feの元素がないと作れません。

もちろんミネラルは、日々リサイクルはしているのですが、失った分は、人体では合成できないので、必ず外から摂りいれる必要があります。

これがミネラルが大切な由縁です。足りないミネラルがあったら、人体ではもうどうしようもないのです。

そして、わたしたちが一番、気にしなければいけないのが、実は、「エネルギー」です。

こればかりは、「リサイクル」という訳にはいきません。この宇宙はすべてエネルギーを使って活動が行われ、使ったエネルギーはなくなるのです。

私たちが、1日活動するのには、それなりのエネルギーを消費します。だから、その分のエネルギーは毎日、補わないといけません。

それをしてくれているのが、ミトコンドリアです。
ミトコンドリアが1日分のエネルギーを作り出し、それを使って私たちは活動することができています。

このエネルギーがなくなると、私たちは3分もすれば、その生命活動を終えてしまい、2度と動けなくなります。

肺から取りいれる酸素は、ミトコンドリアがエネルギーを作り出すのに必要な、一番の重要成分です。

酸素を運ぶ鉄分、ミトコンドリアがATPエネルギーを作り出すのに、必須なミネラルやビタミンなども、足りていないと、毎日の十分なエネルギー生産ができません。

日々、必ず摂りいれなければいけないのは、私たちの身体をつくるものより、ミトコンドリアのエネルギー生産に必要なもの、というのは覚えておいた方が良いでしょう。

人体は化学や物理学の世界です。ロジックで考えたら、私たちが病気になる仕組み、病気が治る仕組みも簡単に導くことができるんです。

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