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社会人大学人見知り学部卒業見込み

賞を取った2010年ころから3年くらいの、雑誌に連載していたエッセイである。

テレビで「おかえりこちら側の人」というのが面白くて見ていて、
エッセイも読んでみようと思ったのだった。

ワイドショーなどで他人のお宝とか、住宅とか、グルメとか
正直どうでも良くて、顔に出てしまっていた、とか、
いろいろ頭の中でぐるぐるしていたことが後から腑に落ちるとか。
相方の春日さんはネタも考えず上昇志向もなく、「自分は幸せ」と
言えてしまうのでかなわないと思ったとか。
いろいろ悩み過ぎている感じがなんとも言えず面白かった。
 

テレビの方もそろそろ終わりだそうだ。
「こちら側の人」の心の拠り所は無くなるのかとも思うが、
この前、他の番組でも、結局そんな感じのトークになっていたっけ。
私は好きである。私もまた、あちら側にはなれない。
今週は「嵐」の二宮さんが出ていて「人間は原則裏切るものだと思っているから、多少のことは気にしない」と言っていたのが印象に残っている。
「和也うちわ」の話も面白かったが。


人見知りと自意識過剰と自己顕示欲とは入り混じって肥大していく。
そこに低い自己肯定感が加わったら目も当てられない。
傷つかないためにはあまり関わらない方向に行ってしまったりするし
自分が気づかない面を他人は見てしまうものだし。

こちら側の人はたくさんいる。
あちら側になり切れないと悩む人もたくさんいる。



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