絵本の整理をしていたら古い絵本が出てきた。

現在は「ご注文いただけません」になっている。
長い列車の中で
友達のようなペットのような家族のような
「こうへい」を探すのである。

車両ごとに、森だったり海だったり雪山だったり
ワニのギャングの集団が乗っていたりする　という
わくわくする素敵な絵で、

結局「こうへい」はドラゴンのお腹の中にいたのだが
乗務員が「よくあることなんですよ」と言いながら
ドラゴンにくしゃみをさせて吐き出させるのであった。

この本を見ると
落ち着きのない子どもに、
周りの客たちが、「お水を一杯頼めるかな」と
子どもに頼み、お礼を言う事で
子どもは退屈でぐずって泣いたりしないのだ　という
エピソードを思い出したりする。

まぁこうへいも、探している子も、
長い車両を探検しているだけなんだけれど。

劣化具合からするとリストラ対象なのだが
買えないと思うと捨てられないのであった。

子どもたちではなく、私自身が好きな絵本なのだった。