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タイムマシン

H・G・ウェルズの「タイムマシン」は二度映画化されている。
今回見たのは、1959年制作のものである。
2002年の映画はそのリメイクだそうだ。

友人たちを招いた夕食の席に、招いた主がよれよれの姿で現れ
見てきた未来の話を語るのである。

向かいの洋服店のマネキンの衣装がくるくる変わっているうちは
微笑ましかったが、その内戦争が始まる。

核爆弾が落とされるから地下シェルターに逃げろ という場面があった。
1959年は、まだ各国で核開発や核実験をやっていた時代だ。
核爆発で地面が溶岩のようになる映像があり、マシンも危なくなって
主人公は逃げる。
日本に落とされたものより大型の核だとそうなる という認識だったんだろうかとちょっと考えさせられた。

何度目かの戦争の時に時間をさかのぼるスピードを上げ過ぎてしまい、
80万年後に着くという流れである。

子供のとき、最初の映画をテレビで見た。
昔の情報を知るための「リング」というものが出てきたのが印象に残っていた。
そのリングは金属製の輪っかで、立ててコマのように回転させると
人の声が聞こえてくるのである。
その後CDが出てきたときに思い出したりした。

この映画では、過去に行くということはなく、未来一択である。
産業革命で、技術が劇的に変わっていくのを知るウェルズが
未来で何がどのくらい進化したか見たかったのかもしれないと思う。


80万年後
見た目は天使のようだが考える力も他者への関心も持たないイーロイと
地下で暮らし、イーロイを家畜として食するモーロック。
人間はその二種類になってしまっている。

友人たちに色々話し、信じてもらえなかったが
その後 主人公の科学者は未来に戻っていく。
そこで出会ったウィーナという女性の元へ
彼が怒鳴ったり説教したり助けたり、いろいろ関わって
数日間の刺激だけでも何人かの人間は変化成長した。



未来に戻る・・・「バックトゥザフューチャー」か

映画の中ではたくさんのリングの中で二つしか聞いていなかったが
そういうのを全部聞いたりするのも、科学者的には楽しいかもしれないのだった。

マシンの形はちょっと ドラえもんのタイムマシンに似ていたのだった。

タイムマシンは、何となくではなく、見たかったので見た作品。
リメイク作品も見ようと思っている。

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