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赤ちゃんの口腔機能発達をうながすには、ミスタービーンを意識すること!

乳児と一緒のときには、口を思いっきり大きく動かして見せましょう。

赤ちゃんと一緒のときは、おしゃべりになりましょう。
目に入っていることを実況中継するのです。
人間ってこんなにしゃべるものなんだって、赤ちゃんが勘違いしそうな位、しゃべり続けていると、赤ちゃんも言葉が出ないときから、喃語(ばぶばぶ)をしゃべり続ける赤ちゃんになっていきます。

赤ちゃんが声を出したら、オウム返しをします。
そうかそうかと、赤ちゃんの言葉をそのまま返したリ、こういうことが喋れたらいいんだろうな、こう言いたいのかなということに言い換えて、伝え返したりするといいでしょう。

子守歌でもわらべ歌でも、子ども用の歌でも、自分の好きな歌でも。
繰り返し同じ歌を優しい声で唄いましょう。

それから、赤ちゃんに、自分の顔をおもちゃにして遊んでもらいましょう。
赤ちゃんはきっととっても良く集中して見てくれるでしょう。
少し口を動かして、真似してくれるでしょう。

このとき、もちろん、赤ちゃんが自分に関心を持ってくれていること、信頼してくれていることが大事です。おむつ替えや授乳など、日々の生活を優しく支えてくれる人のすることだからこそ、赤ちゃんは関心を持つのです。
その人がやっていることだから、面白そうだから、真似してみようかな、となるわけです。

 言葉を知ること、発声すること。    
   食べること、噛むこと。

は、必ずしも自然には起きません。
自分にとって、どうしたら生きていけるのかをこの人から教わりたい、という赤ちゃんの好奇心や意欲が必要です。 

しゃべりかけたり、思いっきり変顔をしたり、舌をレロレロしたり、唇をぶるぶるしたりすると、赤ちゃんは笑ってくれるでしょう。
おもちゃがなくても、あやすための方策の一つとして、顔を使うわけです。

そのときに、ちゃんと視線を合わせたり、わざと外したり、横目を使ってみたり、あっかんべーをしたり、にらめっこしたり、いないいないばあしたり
するといいでしょう。ミスタービーンみたいに!

表情の美容体操みたいなものですね(笑)
(検索して見つけた動画をどうぞ。これやるといいと思います笑)



それから、赤ちゃんの顔を触ったり、口の中を指で軽く擦るように触ったりしてみましょう。口の中の状態が赤ちゃんに認識されます。歯磨きの抵抗感をなくす練習にもなります。赤ちゃんに自分の顔や口や唇を触って遊んでもらってもいいでしょう。
(口の中をマッサージすることは、保健師の町村純子先生に教わりました.)


赤ちゃんの顔を触るのは、もちろん、赤ちゃんの了解を得てからです。

そうしてお互いの顔をおもちゃにしていると、
 口の開け方、顎の動かし方、唇の使い方、  
   歯や歯茎の存在と動かし方、
   舌の動かし方、ほっぺや表情筋の使い方  
などが赤ちゃんに伝わります。

ここまでに書いたことをすると、赤ちゃんの言葉の力やコミュニケーションの力がきっと伸びます! 成長してからも、他の言語の習得能力が高くなるようです。

と書くと、早期教育しようと頑張ってしまう方が出てしまうでしょうか。
ちょっと待ってください!

赤ちゃんと一緒の時間をダンスに使う人もいれば、全身運動に使う人もいるし、楽器や音楽に使う人もいると思います。赤ちゃんがなにが得意になるかは、ケアギバーが提供していることにつながっているのでしょう。
でも一日は24時間しかないので、なんでも全部やらせようとか、早く身につけさせようとは思わない方がいいです。
オーバーワークは、むしろ赤ちゃんをオーバーヒートさせてしまいます。

気がついたときに、時間があって気が向いたらちょこちょこと、です。
ゆっくり休ませてあげることの方が大事な場合も多々あります←ここ大事。


ただ、なぜ今回、こんなことを書いたかというと、
昨日、赤ちゃん歯科ネットワーク代表理事の高木伸子先生にお会いして、
「口が大きく開けられない赤ちゃんや子どもたちが少なくない」
とうかがったからなんです。

え?それはちょっと困らないかなと。


コロナ禍もあったし、少子化で兄弟や近所の子どもたちが少ないこともあるし、赤ちゃんが人間と接して、人間がどう行動するかを「見る」機会が減っているのかもしれないなあと思います。
・・だとしたら、少し意識的に、「見せる」ことも必要なのかもしれない
と思ったのです。

解決方法の一つとして「あいうべ体操」が効果があるともうかがいました。 覚えておくといいかもしれません。いろいろな動画があるようなので、お好きなのを選んでみてみるといいと思います。動画の最後に子どもたちがやっているところのあるこちらをアップしておきますね。



さて、今日も赤ちゃんに楽しく遊んでもらいましょう。

※ カバー写真は、アトリエマザーという会社の作っている口や喉の模型です。布でできているのに精巧です。理科教材なども作ってしまうデザイナーの小坂道代さんが工房で手作りしています。11月23日に工房に見学に行ったのですが、すばらしい作品が並んでいて、しばらく帰れなくなってしまいました。こちらのお人形や教材、お勧めです!!


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