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教育虐待インタビューご協力のお願い

本日、NHKの取材を受けました。鳥栖の両親殺人事件を機に、教育虐待を深堀したいとのことでした。

そこで、番組制作にあたって、
1.教育虐待のサバイバー あるいは
2.自分が教育虐待してきたのではないか、しているのではないかと思う方
3.教育虐待事例を扱ってこられたお医者さんや心理カウンセラー等の方、
4.教育虐待当事者の自助グループ(親の会や当事者の会など)
5.教育虐待からのリカバリーを手伝っておられる方、

などからお話をうかがって、いろいろな教育虐待とその対処の在り方、社会的な課題等について、しっかりと考えて番組を制作したいとのお話でした。

興味本位の番組作りではなく、教育虐待をなくすためにどうしたらいいかを本気で考えておられました。

すでに、7月から私のインタビューに答えてくださっているボランティアの方が数名おられ(これは当初、研究を意識したインタビューでしたが、途中で、ご本人たちの了解を得て、別のNHK番組のために活用させていただいています)とても貴重なお話をうかがっています。
が、今回はまた別の番組(おそらく、クローズアップ現代)が制作される予定のようです。

ただ、命の問題になるほどの教育虐待は、それほどあるわけではなく、
実は一番多いのは、自分でも虐待していること・されていることに気がつかないような事例です。これは生死という意味での命の問題にはならないのですが、人の心を確実に蝕み、苦しみを与え、その人の人生に影響を与える、いわゆる複雑性PTSDを生む虐待です。

小さな頃から、あるいは、学校に通い出してから、
何かのきっかけで、長期にわたって、
 じわじわといろいろな制限がなされたり、
 叱責が繰り返されたり、
 強制的に何かをさせられたりして、

もしそれが問題であると気づいたとしても、
愛ある親子という関係性の中で起きるために、
外には出せない微妙な問題のまま、家庭内にとどまることも多いのです。

また、
むしろ、あまねく広がっているために、これはそれほど問題ではないのでは?と思われることもあるように思います。

そんなわけで、なかなか一般的に、具体的に、お話をうかがうことが難しい状況です。

 そこで、さらに広く事例提供して下さる方を募集します。

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追記)大変多くの方から協力のお申し出をいただきました。ありがとうございました。現時点(20231022)で一度、募集を停止します。別途、改めてお願いすることもきっとあります。また、私も関わっている福井大学エデュケーショナルマルトリートメント研究プロジェクトの関係では、いつでも募集中ですので、こちらから、武田のブログからと言ってお申し出いただければ幸いです https://em.ed0.jp/page-13/。よろしくお願いします🙇‍♀️
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匿名で結構です。
連絡先は教えていただくことになりますが、最後まで匿名でも構いません。番組で紹介されたり、出演したりすると確約されるわけではなく、
まずはお話をうかがうところから、です。
 NHKの直接取材でもいいですし、
 一度、私がお話をうかがって、その内容をまとめて、お伝えする、とか、
 私が同席の上で、NHKの方がインタビューするとか、
 私との対話を、NHKの方がオブザーバーで聞いておられる、とか、
いろいろな形が考えられると思います。
ご本人の了解なく、うかがった内容を外に出すことは致しません。

1.教育虐待のサバイバー あるいは
2.自分が教育虐待してきたのではないか、しているのではないかと思う方
3.教育虐待事例を扱ってこられたお医者さんや心理カウンセラー等の方、
4.教育虐待当事者の自助グループ(親の会や当事者の会など)
5.教育虐待からのリカバリーを手伝っておられる方、

お願いいたします。

今、教育虐待という言葉が広がって、事件も報道されて、
どうしたらいいのだろうと考えてくださる方が増えました。
メディアも、センセーショナルに取り上げるばかりではなく、
私のこのnoteをよく読んでくださっていて、
問題意識をもって、その上で取材して下さることが増えました。

それで、こんな図も書いてみました。

教育虐待のリスクが高い家庭ばかりでなく、今は、社会環境がハイリスクなために、ローリスクの家庭までも、教育虐待の渦に巻き込まれやすくなっています。マルトリートメントは、親の養育能力×社会環境 で考えることが必要です。

こちらの図は、社会の価値観と、個人やコミュニティの関係性を示した図です。個人や家族の周りを、余裕のないコミュニティが取り囲んでいて、その外側は、新自由主義や、競争主義や、格差を維持・拡大することを黙認している価値観の世界を表しています。
社会の価値観のために、個人は、大きな不安を抱えていて、
親や教師は子どもを守ろうと、必死で子どもを上に押し上げるわけです。

その圧力は、子どもたちには、大人からの愛情と受け止められるのですが、それでも一方で、子どもたちにとっては、苦しく、ときに「うざく」、
大人が描くあるべき姿が、
 子どもの主体性を奪い、
 自己効力感を奪い、
 やりたいことを忘れさせ、
 子どもたちを無力感で覆います。

潜在的にあふれているこんな状況をきちんとまとめて表に出して、
苦しんできた方、今苦しんでいる子どもたちを救い出すことができるならと思い、この投稿をしてみることにしました。

どうぞ、情報をお寄せくださいませんか?
お待ちしています。

連絡先 takeda@jace-pom.org  あるいは、フェイスブックメッセンジャーでどうぞよろしくお願いします。

#教育虐待 #社会的マルトリートメント #エデュケーショナルマルトリートメント #NHK #予防 #一般社団法人ジェイス

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