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【作例あり】XF23mmF1.4 R LM WR レビュー 新世代の標準レンズ

広角レンズ選びの旅の途中ですが、今回は視野を広げる意味でXF23mmF1.4R LM WRという標準単焦点レンズを月額制サブスクリプションサービスの「GooPass」を使ってお借りしました。

視野を広げるとか言っていますが、次に試したい広角レンズを探していたところ、以前から気になっていたレンズが目に留まってしまい、そのままレンタルしてしまいました。魔が差したってだけなんですがね。一旦広角レンズ選びの旅は立ち止まって、休憩したいと思います。


XF23mmF1.4 R LM WR

「XF23mmF1.4 R」が進化して新世代モデルとして2022年3月に登場したのが今回紹介する「XF23mmF1.4 R LM WR」です。従来よりも光学性能、AF性能、信頼性が向上した高性能レンズとも言われています。

他にも高速かつ静音な動作が可能なリニアモーターの採用や鏡筒の11か所にシーリングを施し、防塵・防滴・-10℃耐低温構造を実現しているため、厳しい環境での撮影にも耐え、安心して使用できるレンズとなっています。


XF23mmF1.4 R LM WRのスペック

他のスペックを簡単にチェックしていきましょう。

価格:約117,000円
焦点距離:23mm(35mm換算 34.5mm)
F値:F1.4
最短焦点距離:0.19m
レンズ構成:10群15枚
絞り羽根:9枚
フィルター径:58mm
手振れ補正:なし
長さ:77.8mm
重さ:375g

レンズ構成は非球面レンズ2枚とEDレンズ3枚を含む10群15枚を採用し、色収差や球面収差を抑制しているため画質では非常に期待できそうです。

従来よりも最短焦点距離が28cmから19cmとグッと被写体に寄ることができるようになりました。逆にレンズの全長が1.5cmほど長くなり、重量も75g重くなってしまったことにより、コンパクトとは言い切れないサイズ感となってしまいました。


XF23mmF1.4 R LM WRの外観

次にレンズの外観です。

初代の「XF23mmF1.4 R」にはあった被写界深度目盛が無くなっています。フォーカスリングを前後操作でAFとMFを切り替えるできる機構も無くなっています。レンズに付いているのはフォーカスリング、絞りリングのみというシンプルな構成になっています。

見た目に関しては10万円を越える高級レンズということもあり、見るだけでテンションの上がるような高級感のある仕上がりです。


X-T5とXF23mmF1.4 R LM WR

手元にあるX-T5に装着してみました。絶妙なバランス感です。

Eシリーズには少し大きいかもしれないですが、Tシリーズ、Proシリーズ、Hシリーズにはピッタリのサイズ感です。


XF23mmF1.4R LM WRの所感と作例

次にXF23mmF1.4R LM WRで撮った作例と共に感想を述べていきます。

まず先に言い訳を言わせていただくと個人的に23mm(35mm換算35mm)付近の焦点距離は使用する頻度が少なく、あまり得意ではないため作例の出来に関しては多めに見てくれると嬉しいです。


抜けが良いとはこのこと

このレンズの写りに最もふさわしい表現を探していたのですが、抜けが良いですね。

使用しているカメラがX-T5ということもあり、解像度は言わずもがな素晴らしい。あと何かを付け加えるととすると透明感を感じます。

少し広めの画角のため構図内の情報量が増えがちなのですが、どこかスッキリとした印象を受けるのはこの解像感と透明感が織りなす抜けの良さなんだと確信しました。


常に高解像をキープ

遠景撮影での解像感の高さは本当に素晴らしいです。絞り込めば解像感を感じるのは当然ですが、ある程度絞りを開いていてもピント部以外も解像しているんですよね。

F2.8で撮影したこちらの写真。パンフォーカスとまではいっていないですが、ピント部以外もしっかり解像しているのがわかります。

近接であったとしてもその解像感をキープ。撮影距離に関わらず解像感抜群の写真を生み出してくれるのは、使えば使うほどに頼もしいレンズであると思わせてくれます。

FUJIFILMの色や質感については以下の書籍にて言語化されています。作例も多く掲載されていて、写真集としてでも楽しめる本となっています。おすすめです。


スナップに最適には疑問

人間の視野に近い画角、高速かつ静音、高精度なAF付を備えているこのレンズはスナップに最適というレビューをよく見かけます。確かに撮りやすさという意味ではそうかもしれないという反面、サイズ感を考えると決してそうとは言い切れないのが使ってみた正直な感想です。

23mm(35mm換算35mm)という焦点距離においては、スナップを撮る上では人に警戒されないエリアからさらにもう一歩前に踏み出す必要があります。

その一歩を踏み出すためにこのサイズ感は足枷となってしまうことが何度かありました。これは僕が50mmや85mmに慣れきってしまっていることも一因としてありますが、単純に常に付けておきたい焦点距離のレンズにしてはデカいなぁと感じることもありました。


他の作例

他に撮影した作例を多く載せておきます。全て現像、補正済みなのでご了承ください。


購入前に使ってみたいという方にはレンタルがおすすめ

気になるカメラやレンズはあるけどいきなり大金を払って購入するのは気が引けるという方にはカメラレンタルサービスがおすすめです。

その中で特におすすめなのが「GooPass」というサービスです。「GooPass」は一生分の機材を”今”手に入れるをコンセプトに自分の好みに入れ替えて組み合わせられる月額制カメラ機材の入れ替え放題サービスです。

購入のハードルが高いという方は「GooPass」を使って気になるレンズをたくさん使いましょう。

実際にGooPassを利用してみた感想や具体的な使い方については以下の記事に書いているので、参考にしてみてください。


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以下の記事では実際に読んでタメになった写真・カメラに関する本を紹介しています。

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