今日のニュージーランドの新聞より - 教室での問題行動は悪化している!
ニュージーランドではイースターホリデーで、4連休中です。
お休みの日には、週に一回のスーパーでの買い物の帰りに、夫と一緒に行きつけのカフェに行く事が多いです。
今日は大学生の娘も学校の休みで家にかえってきているので、3人で一緒に。
新聞を購読していないので、カフェでコーヒーを飲みながら新聞を読んだりします。
今日の新聞に載っていた教育関係の記事
今日見た新聞の記事が、これ。
ここに書いてあるのは
国際的に見て、ニュージーランドは学生の問題行動が最もひどい国の一つである。
Educational Review Office (ERO ニュージーランド政府の外的機関で教育に関する評価をする団体)は、ひどくなっていく生徒の教室での行動に対処する様に促している
「ニュージーランドでは、教室での問題行動は著明な慢性的問題であるのは、周知の事であるが、事態は悪化している」とEROのトップ ルース シノダさんは言っている。
REOは、先生達のより良いトレーニング、国をもっての「行動」へのアプローチ(私には、どう言う事を指しているかわかりません)、学校へ(子供が問題行動をした時に)効果的な対処方法を明確に提示する、を含めた16の推奨をしている。
という感じでです。
そしてこれが、本文の全文。
真ん中のコラムには、「問題行動を学校で起こして停学、放校になる年齢が若いほど、将来、生活保護を受けたり、低所得であったり、救急外来へ受診したり(それは通常、かかりつけ医をもって自分の健康管理をする事がないのに関係)、犯罪を犯すの可能性が高い」と書いてあります。
問題行動を正そうとしても、問題は解決しない
まるでそれは「問題行動を起こさせない様にすれば、収入が上がったり、自分の健康管理をしたり、犯罪を犯さなくなる」とでも言いたい感じです。
でも「問題行動は下流にある」。
つまり「行動」は「原因」でなく、「症状」なのです。
例えば「鼻水」は「風邪」の症状であり、
「鼻水」を薬で抑えても、原因である「風邪」は治らない、のと同じです。
私はCollaborative Problem Solutionsというモデルを勧めています。
私が作った訳ではないです。
元々は、問題行動を起こす若者達に対処する為に作られ、効果があると言うエビデンスがあります。
普通のお子さんの子育てにもとても効果的なモデルです。
ご興味のある方は是非、私の記事を読んで見て下さい。
また、オンラインサークルで一緒に学ぶ人も募集しています。
最後に
既にニュージーランドの学校の先生達は、低い給料で色々な「トレーニング」を受け、疲弊しています。(日本も同じかな)
近視的に「問題行動」だけに目を向けず、根本の問題を解決する事を、ニュージーランド政府が考えて欲しいなあ、と心から思います。
「親も育つ子育て」を広めるために、私の持っている知識、経験、資料をできるだけ無料で皆さんに届けたいと思っています。金銭的サポートが可能な方で、私の活動を応援していただける方は、サポートをしていただけると嬉しいです。