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【映画制作】自主制作映画って、どうやって公開するの?

こんにちは。松本悠香です。

映像制作の仕事をしている夫が初の長編映画作りにチャレンジし、私も制作に関わることになったことから、その過程で感じたことや気づいたことを記事にしていこうと思っています。

プリプロダクション段階の色々については何本か記事を公開しておりますので、ご興味あればこちらのマガジンを読んでみてください。

現在、私たちが製作した「復讐のワサビ」という映画が、全国の劇場で公開中です。これからしばらく、映画を作り終わってから劇場公開に至るまでのことを書いていこうと思っています。


映画から何を得たいのか

映画を完成させて、まず考えたのは「この映画から何か得たいのか」ということでした。一般的には、

  1. とにかく収益を出したい

  2. 「映画を作った」という実績を公に残す

  3. できるだけ多くの人に見てもらいたい

この辺りが挙げられるのかなと思います。
私たちは1を目指していたため、映画が完成するとすぐに大手のOTT(サービス)へのコンタクトを試みました。劇場公開ではなくて、配信のみの公開を考えていたためです。

劇場公開 or 配信?

結論から言うと、配信だけで収益を出すのは難しいということになりました。

最近は配信事業者も増えてきているし、コンテンツアグリゲーター(コンテンツ保持者からコンテンツを集め、各種チャネルと契約し配信する事業者)も存在するので、コンテンツを売ること自体は(もちろんコンテンツが面白いか、一般に公開できる内容かなどはありますが)比較的簡単になってきているのかなと思います。

ただ、「収益化できるか?」という観点で言うと、著名な俳優が出演している、名の知れた監督が手掛けているなど、わかりやすい「売り」要素がないと結局配信しても誰も見ないよね・・・ということになります。(よく考えれば当たり前ですが・・)

あくまでも私たちが色々な方たちとお話したり、調査をした結果たどり着いた結論ですが、「Netflixなどの大手OTTは、基本的にパートナー企業のコンテンツしか購入せず、オリジナル作品でなければ宣伝もあまり行わない。そのため、劇場公開もしていない自主制作映画を、特に外資系のOTTで配信して多くの利益を望むことはほぼ不可能」ということなのだろうと思っています。

とういうことで、私たちは劇場公開の道を探ることにしました。相談にのってくださった配信事業者やセールスエージェントからも劇場公開を進められました。これをきっかけに、公開方法を再検討し、2+3のパターンで進めることにしました。

ダメ元で問合せしてみるのも大事

しかし、ホラー系などのジャンル映画であれば、ニッチな需要がある配信プラットフォームでの公開は可能性があります。この場合、自ら海外のプラットフォームと交渉することも可能だと思います(英語は必要ですが)。

また、私たちはほぼ業界コネクションがなかったため、プレゼン資料をとにかく各方面に送りまくりました。ダメ元で送っていましたが、1-2割は返信してくれ、その中で数社は会議に応じてくれました。そういった会議の中で、様々な相談に乗っていただくこともありました(親切な人っているんですよねほんと・・)。

なので、映画作ったはいいけどコネもないしどうやって配給しよう・・・と思っている方は、ダメ元でも配給会社等にコンタクトしてみることをおすすめします!

自分で配給することもできる

これも周りのインディー映画を作っている方々をみて「なるほど」と思ったのですが、自分で劇場と交渉して上映することもできます。色々調べ、時間と労力、そして配給にかかるお金を鑑み自主配給は断念しましたが、意外と多くの方が実施されています。

その辺りのノウハウは、Udemyのオンラインコースで勉強しました。とてもわかりやすかったのでおすすめです!



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