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【 占い師が語る映画 】姑獲鳥の夏(2005)

200年ぶりに邦画を見ました。




普段はもっぱら

海外ドラマ派のわたしが。




CSI:科学捜査班を

こよなく愛する女が。



最後に見た映画は




名探偵コナン

黒鉄の魚影



な占い師が。




京極夏彦大先生の


映像作品見たさに


邦画に手を出しました。





映画を見たというより、

夢と現実の境界を彷徨う

人間の脳内を

覗いた気分になりました。



ストーリーより

雰囲気に引き込まれ、



気づけばに

ストーリーの核に

頭を突っ込んでいるような。





ファジーなんだけど、

隠された緊張感もあるし、



少しでも気を抜くと

置いてかれそうになるから、


必死に食らいついて見るような。




得も言われぬ気持ちになりました。




この気持ち。


「 アメリ 」



を見たときも感じました。



ストーリーを感じる

芸術作品って感じ。



これも映画なのか、と

これも邦画なんだ、と


視野が広くなった気がします。




姑獲鳥の夏に

手を出そうと思ったのは、



今読んでいる本

『 百器徒然袋-雨 』


の解説を阿部寛さんが書かれているからです。




阿部寛さん。



姑獲鳥の夏では

探偵・榎木津礼二郎を

演じられています。



映画を全く見ないわたし。



大切なことを

思い出したのです。




小説を映画にする

ということは、


生身の人間が演じるということ。



中禅寺さんも

関口さんも

木場さんも


わたしが知ってる人が

それぞれの役を演じるのです。



あ、知り合いじゃなくてね。


テレビで見たことある人が

演じるんだ…という意味です。




普段は脳内で

内容を映像変換しながら

本を楽しむので、



実在する人が

役になりきる



この概念が

抜け落ちていました。



当たり前ですが、

わたしの脳内役者さんと

生身の役者さんは


全く違う訳で。



想像の200倍ほど

榎木津さんは常識人だったし。


想像の100倍ほど

中禅寺さんは現実に馴染んでいたし。



わたし以外の

誰かが描く

京極ワールドは

とてもとても新鮮でした。



姑獲鳥の夏の監督は

実相寺 昭雄さん。



次の作品・魍魎の匣は

原田眞人さんが

メガホンを取っていらっしゃいます。


えぇ、どちらも存じ上げません。

申し訳ない。


ネット曰く、

実相寺さんは

もともと

ウルトラマンに

携わっていたとか。



原田眞人さんは

クライマーズ・ハイ

の監督を務められたそうです。



んー、申し訳ない。

やはりどちらの方も

存じ上げません。



だとしても

監督が違えば、

それぞれの

京極ワールドが楽しめる訳で。



姑獲鳥の夏とは違う

雰囲気が楽しめると思うと…


魍魎の匣も楽しみです。



でもやっぱり。


わたしの脳内役者が演じる

何でもありの京極作品も好きです。


これだから

本もやめられない。



『 百器徒然袋-雨 』も

声を出して笑いつつ、

めちゃ楽しませてもらってます。



映画と本の違いも楽しみつつ、

引き続きどっぷり

京極先生の世界に浸ろうと思います。



あ、そうそう。


姑獲鳥の夏の

最後の最後、


京極先生が出てこられたときは

声をあげました。



京極先生ラブ!










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