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ニッパーちゃんと家訓

両親も祖父母も犬が好きで、血がつながってる親族はたいてい犬好きなのでたぶんDNAなのでしょう・・・生まれつき犬が大好きです(笑)。
動物はなんでも大好きですが、犬とイルカは別格な気がしています。

これは高校生の頃の話なのですが。(遠い目)
ビクターの犬の置物に心を奪われてしまいまして。

さすがに年季が入っていますね

蓄音機に切なく首を傾げるあのわんちゃんの名前をご存知でしょうか?
ニッパーちゃんというんです。

当時で5000〜6000円だったのですが。
(いや当時と言っても物価は変わってませんが。。)
高校生にしたらかなりお高く、それでいて何かに役立つわけでもない・・・贅沢品だったんですよね。
でもなにかをとんでもなく欲しいと思ったのは、あの時が初めてだった気がします。
それでなんとなく、父に話をしてみたんです。

「ねえパパ、ビクターのわんちゃんの置物があってね、それがすっっっごく欲しくなっちゃったんだけど、ただ飾るだけだし贅沢だよね・・・」

経済的に多少余裕のある家庭だったのでお小遣いは人よりたくさんもらっていたのですが、オンラインゲームなども「社会人になって自分でお金を稼ぐようになってからやりなさい」という、お金に関してはそこそこ厳格な教育だったので「分不相応と言われるかな」くらいに考えていました。
でも、真面目な顔でこう教えてくれたんです。

「ノエちゃん。贅沢っていうのはしてもいいんだよ。それは心の栄養になるからむしろ大事なこと。
頑張って働いて、そのお金で贅沢をして心に栄養を与えて『また頑張って働こう』って思えるんだからね。
だから贅沢はしてもいいけれど、それは人のお金ではなく自分のお金でしなさい。

でもね、見栄は張っちゃだめ。
見栄と贅沢は違うし、見栄っていうのはキリがないもで、決して心の栄養にはならないんだ。
見栄を張るためにお金を使う必要はないよ」

この価値観にはとても感銘を受けて、今でもお金を使うときの指針になっています。
その後、この話が家訓だったと聞きました。
祖父の代で会計士をやっていた方の話だそうで、それがキャロ家の家訓になったそうです。

『三つ子の魂百まで』といいますが、育った環境というのは人生においてとても影響が大きいですね・・・。

なので、noteの記事でもなんとなく分かるかもしれませんが、ノエキャロはブランド物のバッグなどにはあまり興味がなくて、愛用しているものもあるのですが20年前に母にもらったお下がりです(笑)。

今も現役で使っているのでそれを目にするたびに母が「ノエちゃん、まだそんなボロボロのバッグ持ってるの!ママが買ってあげるわよ!」と叱るのですが、そもそもブランド物ってしっかりした作りだし、多少ボロくなっても風合いが増して愛着が湧くんですよね。
でも、生産されてから25年以上経っているでしょうか・・・リアルファーも20年前に買うことをやめたし、我ながら時代の先をいっていますね(笑)。

ブランド物のお下がりでちょっと困るのが、どこのブランドかひと目でわかってしまう物です。
ヴィトンのモノグラムみたいなシグネチャーですね。
ちょっと好みや価値観に合わなくて、かといって「いらない」というのも母がかわいそうなので完全にタンスの肥やしになっています。。

でも最近ちょっとひらめきがありまして。
わんちゃんのお散歩バッグにちょうどいいのでは?!
というわけで、長らくタンスの肥やしだったバッグが日の目を見ることになり嬉しいです☆

こんなふうに記事を書くとハイブランドに対するアンチと受け取られそうな気もしますが、決してそういうわけでもなく、自分で買ったブランド物もあります。
カルティエのタンクアメリカンです。

バッグどころじゃない値段ですが・・・あ、でもエルメスのバッグなんかはこの値段なら安いのかな?

これは自分にとって見栄ではなく贅沢の範疇で、仕事をするうえでもきちんと見えるメリットがあったのと、他に気に入る時計がなかったので・・・高価なのでとても悩みましたが、結局清水買いでした。。

メンテナンスでもかなりお金がかかるので大変ですが、それでも自分の一部みたいにしっくりくるのと、上品で悪目立ちしないところが気に入っています♡

もうすぐクリスマス・・・今年も1年頑張ってきたし、贅沢をするための絶好のイベントかもしれませんね☆

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