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アベンジャーズインフィニティウォー 完全ネタバレ感想 -サノスとは何者なのか-

アベンジャーズインフィニティウォー早速観てきましたよ!
楽しすぎて超ハイ!麻薬やったような感じだぜ!(あ、やったことないよ!)

でも、この映画を最大限楽しむにはこれまでのMCU作品全て見ていることが前提になります。
もちろん優先順位はありますが、なにげにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャラと設定(以下GotG)が今作の本筋に関わるので、GotGは必須級で見たほうがよい。
興奮そのまま色々と書きたいこともあるのですが、今回は悪役であるサノスに焦点を絞って考察したいと思います。
がっつりネタバレするので、まだ見てないって人は今すぐこの画面を閉じて映画館に向かってくださいね!













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今作では、マーベルヒーローが大集合していることもあり、彼らの活躍は当然見所の一つです。僕もずっと興奮しっぱなしでした。
しかし、この映画ではサノスの出演時間が長いです。多分一番長い。150分という短い時間の中で、各ヒーローの見せ場やコラボレーションをもっと見せることもできたのに、あえてサノスという一人の男を掘り下げ、深みのある悪役にしたわけです。
何よりエンドロールの最後が

Thanos will return 

でしたからね。

さて、そのサノスさんは主役なので、初っ端から結構出ずっぱりです。
ソーとハルクというアベンジャーズ最強キャラ2人をいとも簡単にひねりつぶしてしまうあのオープニングは一瞬で今回の敵はマジでヤバい。。。こいつまだ石全然持ってないのに。。。という恐怖感を植え付けましたね。このあたりの演出はさすがです。
そして、あのロキすらあっさり殺されました。一応アベンジャーズ一作目のボスキャラなんですがw

その後もネビュラを人質にガモーラからソウルストーンの場所を聞き出したり、過去の大虐殺が描かれたりと徹底的に残酷なキャラとして描かれています。

この辺りまでは、「なるほど、こいつは確かに最凶のクズだわ。。。。」と思わせるのに成功しています。

しかし、そこから彼の人間性に深みが出てくるのがソウルストーンを手に入れるためにガモーラを突き落としたシーンですね。確実に賛否両論あるシーンでしょう。
愛するものを犠牲にするという二者択一を迫られており、観客のほとんどは「いやいや、こんなクソみたいな悪役に愛なんてねーだろ。。。」って思ったはず。
でも、ガモーラを突き落としたサノスは無事ソウルストーンを手に入れます。
彼はソウルストーンという宇宙の意思(?)に認められたわけです。
宇宙が彼の目的を後押ししていたとも言えます。
(関係ないけど、まさかここでレッドスカルが出てくるなんてサプライズだったわw)

その後、マンティスが心を読んだ時も「彼は悲しみと喪失感を感じている。」と言っており、ここからもただ全宇宙の生命を半分にしたいだけのクズではないことが示されています。

そもそも彼が、6つのインフィニティストーンで生命を半分にするのは、人口問題を解決したかったからです。
彼の故郷タイタンは人口問題を解決できずに滅びました。
彼を突き動かすのは自分の故郷を救えなかったという罪悪感や責任感、使命感かもしれません。
この責任感の重さゆえに、愛するガモーラを殺すという一見すると非情な決断ができるわけです。人としてのちゃんとした愛情はあるが、自分の使命のためなら私情を挟まず、犠牲も顧みない大企業の社長みたいなキャラなんですね。
(ん、ネビュラに対する愛情はないの?とか言わない。)

逆にアベンジャーズ側はガモーラがネビュラのためにソウルストーンの場所を吐いたり、ヴィジョンを最後の最後ギリギリまで守ろうとしたり、ドクターストレンジが社長を守るために緑の石を渡したり、何よりスターロードが戦犯になったしまったりと、終始私情が邪魔しています。
(でもスターロードは一度はガモーラを殺そうとして、サノスにも「気に入ったぞ。」と言われていたので、一概に彼を責めることはできません!)

ぶっちゃけこうした私情がなければ宇宙の生命の半分が消されることもなかったんだけど、このサノスとアベンジャーズ側の対比が映画に深みを持たせている。こう考えると、そりゃ私情を殺し、目的のために犠牲を払ってきたサノスが勝つのも当然という気もしてきますね。

もしかしたら来年の完結編では、アベンジャーズ側も犠牲を払う選択をとることにより、サノスに勝利するのかも。。。

また、ガモーラに「俺は嘘は教えなかったぞ。」と言うシーンがあったり、石さえ渡すなら殺しはしない。という彼ならではの美学もあったり、ここでも彼がただの悪役ではなく、ひたすら目的に真っ直ぐな奴だということが伺えます。

さらに、サノスが凄いのは生命を半分にする際に差別をしないことです。
こいつは金持ってるとか力があるとか頭がいいとか、そんなことは関係ありません。等しく平等に死を与えます。ワカンダの王様も死にました。
(ただ、アベンジャーズ初期メンバーが興行的な理由で全員生き残ったのはさすがのサノスでもどうしようもなかったのかなwあとロキも死んだのはいつもの分身で、実は生きてるんじゃないかと勝手に期待している)

サノスの天秤理論では、大事なのはあくまで数であり、質ではないということです。

ただ、スタークのことは目的の障害として覚えていたようですし、それだけでなく、クライマックスで「お前はよく頑張った。」と認めてすらいました。
あれはお互い本当は真っ直ぐで純粋な奴なんだけど、周りからはそうとあまり認められない立場を理解したものだったのでしょうか。
実際スタークは誰よりも宇宙人の襲来を心配していて、それに対する備えとしてウルトロンを作りました。結果はあれでしたが。。。
サノスは「生命を半分にして宇宙を救う。」という誰からも理解されないが、自分にとっては崇高な理念の下、行動していました。
二人は宿敵同士なんだけども、分かり合える部分もあるという奇妙な関係であることを感じます。

総括すると、この映画はサノス視点で見ると、アベンジャーズという最大の障害を一つ一つクリアして、最後に生命半減という目的を達成する映画なんですね。
ここが面白い。ただのヒーロー集合お祭り映画ではありません。

ラストシーン、目的を達成した彼は大変爽やかな顔で夜明けを迎えていました。住んでる場所的にも、神の境地
愛する娘を失い、有能な部下を失い、全てを失ってまで、人生を賭けた目的を達成した彼は次に何をするのでしょうか?

もしかしたら目的を達成したのに、やはり人口問題は解決していなくて絶望するのかもしれません。

生きる目的を失い、虚無に満ちた半生を送るのかもしれません。

いずれにせよ、この先あまりハッピーな人生になるとは思えませんが。。。

指パッチンの結果、壊れてしまったように見えるインフィニティガントレットも気になります。

何はともあれ、来年の完結編が今から楽しみです!!
マザーファッ、、サラサラサラ。。。。

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