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「読書の秋」ですね

皆さんこんにちは。
シュウです。

すっかり秋ですね。
突然ですが、皆さんには「出会えてよかった」と思える本はありますか?
私はいくつかあります。
『君の膵臓をたべたい』とか『言の葉の庭』とか……
今回はその内の1冊を紹介させてください。
その本とは『あの頃、君を追いかけた』という小説です。

「あれ?それって映画だよね?」「何年か前に映画館で見たな」とかピンと来る方はいますかね?
そうです、2018年に山田裕貴と齋藤飛鳥で実写映画が上映されていました。
ですが、元は台湾の作家さんの自伝的小説で上の映画は舞台を日本に移したリメイクです。
リメイクも観たのですが今回は小説を紹介したいと思います。

出会ったきっかけ

私がこの作品に出会ったきっかけは上述したリメイクです。

「あ、飛鳥ちゃん主演映画やるんだ。面白そうだな〜え、しかも小説出るんじゃん」
こんな感じでした。

気づいた時には本屋に行って文庫版を買っていました。

あらすじ

時は1990年代、台湾。
主人公の男の子はクラスで1番の問題児でした。
そんな主人公に困った先生はクラスで1番の優等生の女の子を後ろの席にし、お目付け役とすることにしました。
最初は自分とは正反対で容赦ない指導をしてくる彼女を疎ましく思っていましたがいつの間にか惹かれて……
とても甘酸っぱく、そして切ない青春の物語。


感想と惹き込まれたところ

この小説を初めて読み終えた時、私の感想は「切なさ」なんとも言えぬ「空虚感」が大半を占めていました。
そしてとても「青春」を感じました。
この感覚は何度読み返してもずっと変わらないものです。

なんでだろうとこの記事を書くにあたって考えてみたのですが、恐らく「筆者の体験を元にしている」「主人公視点で描かれている」この2つが大きいのかなと思います。
知らず知らずのうちに主人公に感情移入していて物語に没頭してしまうから何度読んでも上の感想が出てくるのかなと思うのです。
さらにこの作品の謳い文句でもある「誰もが、切なくて愛しい『あの頃』を思い出す」というように、きっとどこか自分のことと重ねてしまうのかもしれません。

小説版は台湾が舞台なので登場人物や地名などに戸惑うかもしれません。
それでも物語の中に惹き込まれるでしょう。
もしよかったら「読書の秋」のお供にいかがでしょうか?
もちろん、リメイク版の映画もとても感動したので小説が苦手という方は観て頂きたいです。
台湾版の映画も見たいなぁなんて記事を書いてて改めて思いました。
さて、その前に今からもう1回最初から読もうかな。


『あの頃、君を追いかけた』(講談社文庫)
著:九把刀 訳:阿井幸作/泉京鹿

日本版映画公式サイト

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