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夏と客人

夏と客人は、似ている。
夏は活気にあふれ、そしてなによりも、賑やかだ。
暑さに辟易し、暴虐の真夏の太陽よ早く行っちまえ!などと思う時も、
いや、思う時の方が多いような気もするが、いざ行ってしまうと、
たまらなく寂しくなる。

我が家に訪れた客人達は、ワイワイ♪ヾ(o´∀`o)ノ やりながら「醤油が無いぞ~」とか「割り箸が折れたぁ~!」などと、誠に賑やかだ。
はいよ♪と言いながら「俺はお前らの母さんか?(-"-;)」と、秘かに思う(笑)

朝なんぞに「焼き魚は、ねーのか?」などとほざかれ、
「 (ΦωΦ)フフフ… うちゃー、旅館じゃあねーからなぁ~( ̄▽ ̄) 醤油でもかけて食っとけ…(-"-;)」と、ほざき返す。
そのすべては、実に楽しいものだ。

帰りがけに「じゃあ また来るよ、ありがとな(^^)」などと言い残し、
ドアがパタン… と、閉まる。  
うん……   夏が帰った。

途端に我が家は祭りが終わった後の神社のようにひっそりと静まり返る。
ポツンと、夜店の焼きそば一平ちゃんなんかを食ったりしていると、
うっかりすすり泣きそうになる。

夏の終わりと客が帰ったあとは、やっぱり似ている。
夏よ、また来てくれ。

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