野風

野の風に吹かれ 腑抜けのように😊

野風

野の風に吹かれ 腑抜けのように😊

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美しい命たち

海は凪いでいた。 僕たちは、砂浜の裏手にある雑木林のあたりに トンビがたくさんいる事を知っていた。 浜に降りる階段に腰をおろすと、すでに数羽が頭上を旋回している。 ポップコーンを手提げ袋から取り出すと、 数を増したトンビ達は わずかな海風を巧みに受け、 ゆったりと近づいてくる。 目と目が合う、近さだ…。 ポップコーンを勢いよく空に放り上げる。 翼を大きく広げ ゆるやかに舞うその姿は命にあふれ、 力強く神々しい魂たちの美しさに、僕は 口を開け見とれる。 突然その口に、ポッ

    • ドップラー効果の美女

      長い連休の始まりの日、そうだ!毎日山へ登ろう!と、決心したまま すでに何日かが過ぎ、昨日ようやくその気になって武田信玄公 生誕の地と言われる要害山へ…。 ちなみに今日は雨降ってるんで、ごろんごろんしてます😊 登り始めてしばらくは、とにかくキツい。 例によって (*´Д`)ハァハァ しながら Wの文字を横倒しにしたような登山道を登っていると、上の方から「ドドドドドドドドドぉーー!」っと誰かがエラい勢いで降りてくる気配がする。 クマにでも追われているのかと思ったが悲鳴を上げてい

      • 幽霊

        今年も桜が散りました。 僕の周りは僕がそう感じるだけなのか、どうにも桜の花びらを追う人が多く、母方の親族、残る最後のひとりも今月、散る花を追い旅立ちました。 血縁は 叔母甥よりも更に薄く、ほとんど会う事もなかったのですが、この「通称おばちゃん」には身寄りがまるでないので、数年前に身体を壊した時以来、僕が看取りまでを引き受ける事となっていました。 父方の親族は遠方でもあり交流は完全に途絶えているので、これで親族と呼べる人は誰もいなくなり、僕の任務も完了した事になります。 葬儀

        • お散歩カートの子どもたち

          毎年の事だが、この時期になると花粉にやられる。 目のかゆみとくしゃみで 散々ワタクシを苦しめたあげく、 花粉はやがて脳に始まり身体の隅々までまんべんなく行き届くのか、 怠いわ、ぼんやりするわで… (=_=) まぁ、いつも ぼんやりしてるんですけどね…( ゚ ρ ゚ ) ところが、友人二人は何ともないらしい。 わたし…「おまえらの生命力、ゴキブリ並みなんじゃね!; ̄ロ ̄)!!」って、言うんですけどね^^; あっ… たった今、世界中の「花粉症 何ともない派の人達」を敵にまわした

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        美しい命たち

          彼女の朗読

          夢から目覚めた時、胸の奥からこみ上げる懐かしさに見舞われ、 しばらくぼんやりする事があります。 人それぞれ、過去に連れて行かれる きっかけと言うものがあると思うのですが、それは香りであったり音楽であったり雪であったりと、様々であろうかと思います。 ぼくは トタン屋根を叩く雨音や、時おり吹く風に パタン…パタン…と、音を 奏でるトタン、それから夜中に遠くで低く吠える犬の声なんかにも、突如と して過去に連れて行かれる事があります。 あぁ、トタン絡みが多いですね。 好きなんでしょ

          彼女の朗読

          二葉亭四迷と空の星

          年度末の激務を、息も絶え絶えに乗り切り…(*´Д`)ハァハァ ようやく脳内が、もとの お花畑 🌼🌼 に、戻りました!(`◇´)ゞ  ところで… 二葉亭四迷とは自身でつけた筆名であり、その由来は「くたばってしめぇ」からだという事を若い頃に聞き、ぼくはこの何とも奇抜な明治の文豪に興味が湧き、さっそく著書を読んでみました。 が… こちらの、あまりの力量不足からか理解不能!  ものの数ページでダウンしました!(ノ;_ _)ノ =3 まだバリバリ若い頃でも さっぱり解からんのですか

          二葉亭四迷と空の星

          ことわざ

          どヒマです…… ( 一一) 石の上に三年もいたら大変だよね ( ̄  ̄;)とか…  人間、あんまりヒマだとロクな事を考えないみたいです。 で… 何となく諺に、なんだかんだと、いちゃもんやら何やらを ゴリゴリつけてみようかと思い立ちました。 こんなことを書くと、諺愛好会(あるの?)の皆様からボコボコにされるかもなんだけど…^^;  こんな感じ? ↓ ↓ ↓ 愛好会の人→ (o゚Д゚)=◯)`3゜)∵ ←野風  「石の上にも三年」 三年も石の上にいたら、身も心もズタボロにならね?

          ことわざ

          風の竹ばやし

          それなりに生きてきたので、楽しい事や哀しい事、心に残る景色や忘れられない情景なども、それなりに思い出として記憶されてきました。 もう、むかしの話しなんですけど…。 「繊細な人」には ほど遠い私にも、諸事ことごとく煩わしく息をするのも めんどくさいような時がありまして…^^; そうは言っても、しないと苦しいので 息はしていましたが ∵ゞ(´ε`●) 死にたいとは思わなかったけれど、生きたいとも思わず…。  そんな自失喪心の私などには目もくれず、時は淡々と過ぎていきました (

          風の竹ばやし

          神経痛

          噛む、話す、歯を磨く、あくびをする、顔の右下半分のどこかに触れる、などで、右側頭部に電流が走るような激しい痛みが起きまして。 時には唇に触れるだけで激痛が… (艸゚Д゚*) しないからいーんですけどね、しないから…。もしもチュー💗(≡ε≡) なんかしたら痛すぎて、白目をむいた不動明王 ↑ のようになりますね。 間違いなく引っ叩かれて、終わりです。 まっ、する事もないので いーんですけど…ね (。-∀-) 同僚とかに、脳腫瘍、脳梗塞、歯からきてる、もうダメなんじゃない♪😊

          神経痛

          ちっぽけなプライド

          このところ、携帯電話の調子が よろしくない。 そろそろ替え時がきたようだ。 今や年々と進化するスマホ…。 いったい今どきは、どのように ややこしい代物に化けているのか、 手にするのが恐ろしい… (ーー;) もしもスマホが、ひとりで風呂を沸かして入り カップラーメンにお湯を入れてズルズル食っていたらどうしよう(;'∀') この世は何が起こるかわからない! そのうち スマホと合体しちゃって、スマホなのか人なのかよく分からん 正真正銘のスマホ人間が現れるかもしれない… (^^;)

          ちっぽけなプライド

          あやしいオジサン

          『そんなもん磨かないで心でも磨いたらどうです?(-_-) 』 『あぁん?(-"-;) バカ言っちゃいけねーよ! 俺ぁ 心なんざ、擦り切れるほど磨いてるわぁ!』 『すり切れちゃダメですじゃん…(-.-)』 『上官命令だ! 見に来い! 今見とかんと、あとで後悔するぞ!』 『なんで後悔するんですか?(・・;)』 『俺が ストーンアーティストと呼ばれるようになってからでは、拝観料がかかる!(ΦωΦ)』 『まったく… 何でも横文字にすりゃいいと思って…(。-∀-)』 『と

          あやしいオジサン

          縄文の風

          長野県諏訪郡、八ヶ岳南西麓の標高1000m前後のなだらかな傾斜地にある 原村がたまらなく好きで、年に数回ほど気が向くと出かける。 行っても何をするでもなく、せいぜい寒天と味噌を買うくらいなのだが、 ただただ広い傾斜地にある畑を眺め、時に冷たくも心地良い四季折々の八ヶ岳下ろしに身を晒し歩くだけで、生まれ変わったような気分になれる♪ もしも、諸国を放浪 (国内ですが) していた若い頃にここを訪れていたら、 迷うことなく定住していたのではないか、とも思う^^; 先週の、雪が降る少

          縄文の風

          文章

          正月休みの終わり頃、男数人で居酒屋で酒をあおり、誰からともなく スナックへ行こう♪という事になった。 どの地方もそうなのかは知らないが、この辺りはスナックが数軒集まっていると そこはもう、地名を取った○○銀座と言う名前がつく。 タクシーを降り、○○銀座にある数軒の中から適当に一軒を選び、入る。 狭い店内は、まだ正月気分の抜けない酔客だらけ…。 客のほとんどは、オッサン達だ。 出されたポッキーをかじり、なぜかの?数の子わさびをモグモグしながら 飲んでいると、目が泳ぐ茹でダコの

          南部鉄瓶

          南部鉄瓶の急須を使っている。 と言っても、使い始めたのはつい数日前のことで、忘れるほど長いこと 飾ってあった急須を「これ、お茶を飲むやつだよなぁ…」 と思い、 使い始めた。 いつだったか、スーパーでお茶の試飲をやっており、ぐい吞みサイズの紙コップに入れたお茶を、物凄く(●^o^●)したおじさんに突然差し出され、 うっかり掴んでしまった。 ひと息に飲み干し「美味しゅうございます♪」などと言ってしまった手前、 買わざるを得なくなった茶葉が、これもまた長い事 暇そうにしていた。

          南部鉄瓶

          月夜のハル

          地に草に 真っ白な月あかりが沁みこむ 絵の中にいるみたいだねと ハルは星を見あげる ぼくは少し後ろを歩く どうして それぞれの道があるんやろね、 最後はみんな ひとり… つらいね 夜空を見つめ ハルは言う ぼくは立ちどまり 月を見あげる 仄白い明かりを背にうけ 彼女は闇の中へ… 月はただ白く、冷たく輝いていた。 大晦日のスーパー、食料品売り場の混雑ときたらもう、 レベル4の混雑でしたね ( ̄o ̄;A) で、総菜なんかは みんな大量パックになるんで、これが毎年の事ながら

          月夜のハル

          レギンス

          うぅ…… 朝からラーメン食ったら気持ち悪くて… ( 一一) 平日の朝メシはもう常に ザッ・ニッポン♪ てな感じで、炊きたてのご飯に味噌汁、あとなんか ある物をチョロチョロ…。 休日だと ゆとりあるんで、アジの干物なんかも焼いちゃったりする♪ 今朝はね~ 休みが長く続くんで、たまにゃー変わったもんでもと思い、 ラーメンを食ってみたんですよ。 それも、こってりしたやつ… ( 一一) つい数年前までは、朝からカレーを食おうがカツ丼を食おうが何ともなかったのに、歳かなぁ…( ̄

          レギンス