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川風

川の源流に行きたくなった。
車で行ける所まで行き、あとは川沿いを嫌気がさすまで登り続ける。
下界よりはだいぶ涼しいが、それでも汗が噴き出す。
しかし、湿度的な何かなのか、それとも気分的なものなのか
実に爽快な汗だ。

水の流れる音しかしないが、川から少し離れてみると、
かすかな森の世界の音がする。
小さな虫の羽音、遠くから聞こえる鳥の声、風に揺れる木の葉…
小鹿が目の前を横切っていった。

生き物たちが共存し、殺しあう森の世界。
崇高な命の循環は本能という無意識のもと、水が低きに流れるように
粛々と行われる。
そんな事を思っていると、ふと「クマ」の二文字が頭にちらついた。
崇高な命の循環のひとつにされては たまらんので、退散する事に…(;''∀'')

あっ、余談になりますが実はワタクシ、若い頃はツキノワぐらいだったら勝てると思ってたんですよね。ヒグマは無理だけど北海道にしかいないし…^^;
でも 最近ようやく「(ヾノ・∀・`)ムリムリ  勝てないから…」って思うようになったんです。  ヘタすりゃネコにも負ける?ゞ(´ε`●) 

あの頃の自分に「ちょっとあんた、どんだけバカなの?∵ゞ(゚艸゚;)」って、言ってやりたいです(笑) 

源流はまだまだ先… (;´Д`A



川風が好きだ。

川は風の通り道、こちらは風の世界だ。
風を追い生きてきた… などと、
つい、にわか詩人になってしまいそうな風情が 川風にはある。

川面をすべり草木をゆらし、耳元を吹き通る風…
もう追わなくていいからねと、風が言う。

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