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自己紹介⑥

みつけたのは、訪問介護でした。
以前から介護事業をはじめた経営者から「うちで働いてよ」
そう言われていた言葉を思い出して、1年くらいでもあいから勤めようというかるい気持ちで連絡をしました。
トントン拍子で話が進み、まずは初任者研修という研修に参加することになりました。
それが、お店を辞めてから3ヶ月が経った4月だったかと思います。
研修を終え資格取得をし、
5月から入社することになりました。
その会社は、訪問介護という種類の介護事業でまだ初めて3ヶ月ほどでした。
訪問介護とは、要介護者、障害者、障害児を対象とした方に対して、介護サービスの提供をするためにご自宅へ伺う介護です。
要介護者を対象とした介護保険をご利用されている方に対する介護を行っており、まずは会社の経営者と一緒に訪問へいきました。

訪問すると想像とは違った利用者さまがいらっしゃいました。

私のイメージで介護は、入浴介助、おむつ交換、動けない方が多いというイメージでしたが、はじめて伺ったお宅は、動ける。そしてやることは調理と掃除でした。
ものすごいギャップと
これならできそうという安心感を感じスタートさせました。
訪問介護をスタートすると、やはり主に行うことは掃除と調理が多く、はじめは緊張したものの、時期が経つにつれ、意味を考えるようになりました。
そんなとき、新しい事業所の立ち上げの話が舞い込み、私は異動します。
それは、勤めはじめて1年が経過した頃でした。

新しい事業所に行くと環境の変化から若干のメンタルダウンがありつつも、利用される方の層も変わり、介護保険を利用されていらっしゃいますが、障害者の方に多く出逢うようになりました。
障害をお持ちの方が全部が全部
というわけではありませんが、障害をお持ちの方は独特の感性をお持ちの方が多くいらっしゃるといった印象でした。
そこで私は多くのことを学びます。

調理でいうと
切り方、味付け方法、提供方法、保存方法
切り方は、まずなにを使って切るか
包丁?スライサー?など
煮物に入れるにも、どれくらいのサイズなのか
どういった形で切るのかなど
味付けは、これには醤油など一般的に決まっているものはあるかもしれませんが、それも違いますし、味のこさや、好みとして甘い味付けがいいなど
提供方法は、なべにそのままなのか、お皿によそうのか、お皿によそうのもまとめてなのか、分けるのかなど
保存方法は、新聞で包むのか、冷蔵庫に入れるか入れないかなど

洗濯でいうと、
干し方、洗い方
干し方は、Tシャツだったとしたら、ハンガーで干すのか、角ハンガーに干すのか、角ハンガーに干すとしたらTシャツの下を洗濯バサミで挟むのか、上を挟むのか、カタチが崩れるのでTシャツの下を複数箇所洗濯バサミで挟むのかなど
洗い方でいうと洗濯機で洗うのか、手洗いなのか
柔軟剤のタイミングや量など

掃除でいうと、
掃除の手順、片付けの仕方
ハタキをかけるのか
掃除機で吸うのかホウキではくのか
掃除機のフィルターにティッシュをセットするのかしないのか
片付けるときに、掃除機に装着するのかしないのか(干しておきたい方もいる)
掃除機はどこからかけるのか
浴室の掃除は拭き取りをするのかしないのか
排水口をどのように掃除するのか
(何か道具を使うのか使わないのか)
汚水の捨てる場所はどこなのかなど  
書ききれませんが、

むしろおむつ交換や入浴介助のほうが、大きく差が出ることはなかったと感じるほど、
家事援助(生活援助)は、各家庭により随分と差がありました。

また、保湿剤を1時間前に塗ったばかりなのに塗っていたり、
自分で手が使えるのに洗髪などできることまでもヘルパーが行うお宅も多く存在し、
身体と心が密接に関係していることを目の当たりにし、



同意・共感するならともかく
共鳴することにより、自らの心にも伝染するものだと感じました。



普通がない
ということを非常に強く体感したと思っています。








次回に続く。








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