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クリエイティブになるための読書(60週目)

おそらく初めて読んだ村上春樹さんの物語がとてもよかった。


クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越しをして、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて、消化中。時々、古書店で手に入れた本を混ぜながら。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

今週は、ワーズワース、アポリネール、吉増剛造と、過去にハマったことのある詩人の詩集ばかりを手に取ったけれど、今週ハマる詩は特になかった。でも、それぞれに言葉のおもしろさは感じられる。自分で詩を作ろうと思うには、まだまだ詩の蓄積が足りない。

評論

大前研一さんの言説は古びない。ここ10年、あるいはもっとか、コンサルタントの仕事を揶揄する言説も見るようになったけれど、いろんな立場の視点を借り、独特の切り口から分析できるコンサルタントの語る内容はおもしろい。最近、そういうおもしろ視点を提供する人種は、どの辺に生息しているんだろう。企業経営者に多いかもしれない。もっとこういう話を聴いて、自分の仕事にも取り入れたい。

物語

実は、村上春樹さんの本は、エッセイか、対談しか読んだことがなかった。おそらく初めて読んだ村上春樹さんの物語。映画で見た「ドライブ・マイ・カー」が、とてもよかった。場面場面、ハッとする文章がいくつもあった。これからこの短編集を読むのが楽しみ。長編もいずれ読むだろう。

実績

太字は、気になったもの、気に入ったもの

2024/5/6(月)
・【詩】ティンタン寺より数マイル上流にて詠める詩(ワーズワース詩集 田部重治選訳)
・【評論】「閉塞状況」から脱出せよ(「大前研一の新・国富論」)大前研一
・【物語】佐々木の場合(「小僧の神様・城の崎にて」)志賀直哉

2024/5/7(火)
・【詩】激しい苦痛のあと、形式だけの感情が生じる(「アメリカ名詩選」)エミリ・ディキンスン
・【対談】数学の再編成と哲学そして経験諸科学(「人間と数学」)赤摂也・吉田夏彦
・【物語】アクィタニー人との戦い(「ガリア戦記」)ユリウス・カエサル

2024/5/8(水)
・【詩】魔の一千行(吉増剛造詩集)
・【評論】レリジョンと宗教の違い(「日本人のこころと神道」)白井永二・工藤伊豆・上田賢治・薗田稔
・【物語】ドライブ・マイ・カー(「女のいない男たち」)村上春樹

2024/5/9(木)
・【詩】虫類/毛虫/蠅/蚤/蝗/毛虱(アポリネール詩集 堀口大學訳)
・【評論】真理について/宗教における統一について(「ベーコン随想集」)ベーコン 渡辺義雄訳
・【物語】剣の誓約(「剣客商売(一)」)池波正太郎

2024/5/10(金)
・【詩】静女(邶風)(「詩経・楚辞 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典」)
・【評論】オブジェクト指向(「パターン、Wiki、XP」)江渡浩一郎
・【物語】北方部族との戦い(「ガリア戦記」)ユリウス・カエサル

これまで読んだリスト

(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)


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