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インフルエンサーマーケティングを見直そう。本当の価値と活用法 #マープス

2024年3月14日(木)の無料マーケティング勉強会「マープス」は、
「インフルエンサーマーケティングの本当の効力はなにか?」です。

インフルエンサーを使った施策をやっていると、こんなことを言われていませんか?

「拡散しないじゃないか!」
「サイト集客につながってないじゃないか!」
「売りにつながってないじゃないか!」

今日も、これらがいかに本質を掴んでいない発言なのか、池田さんが解き明かしてくれます。

インフルエンサーが登場した経緯

2005年、ブログが出てきてから、ただの口コミが書き込みに変わりました。口コミがネットに残り続けるようになりました。人気の人物に多くのフォロワーがつくことになって、個人がメディア化しました。

新聞社、例えば、日本経済新聞の記事を信用していても、日経新聞と心が通じていると感じる人はほとんどいませんが、個人のインフルエンサーに対しては、それを感じることができます。企業ではなく個人なので、自分との距離を近くに感じて、親近感もわくといった具合です。

インフルエンサーによって行動が変わるわけ

人間には、記憶しておく容量、情報処理量には限界があります。現代人は平安時代の一生分の情報を1日で扱ってる… とも言われることもありますね(ほんとですか?)。でも、一人の人間が、興味関心を持てる数も領域も限られる。購入の際、すべてを試す気力も、体力もありません。購入したいものを思い出す、記憶から引っ張り出す時、人はまず、自分の内部の情報に当たります。そこでヒットしなければ、外部から情報を探索します。だから、信頼できる人の発言を受け入れやすい状況が生まれます。

そして人は得よりも不快を回避したい(プロスペクト理論)という特性があります。インフルエンサーの投稿を信じて失敗しても、「あの人がおいしいって言ってたけど、おいしくなかったな」「あの人はおもしろいっていったけど、そうでもなかった」と他人のせいにできます。ランキングが人気がある理由も同じです。ランキング1位だけどよくなかった時、ランキングのせいにできます。

インフルエンサーの種類(フォロワー数 ※人数は目安)

フォロワーの多さで分類すると、以下のような感じ。

・タレント・芸能人(100万人-)
・トップインフルエンサー(50万-100万人)
・カテゴリインフルエンサー(1万-50万人)
・ブランドインフルエンサー(数千-1万人)

「タレント・芸能人」を除いた、3つをいわゆるインフルエンサーと定義して講義は進みます。

トップインフルエンサー(50-100万人)

・「タレント・芸能人」同様に特定のカテゴリに強いからではなく、その人が好きでフォローされている(キャンプ芸人、家電芸人みたいな括りはあれど、基本はそう)
・特定のカテゴリ好きだけじゃなく、いろんなフォロワーがいる
・お金を払って、製品・サービスの投稿をしてもらう(Paid Media)
(高い人は、数百万以上、投稿してもらうだけにかかる)
・実際に、リーチもとれる

カテゴリインフルエンサー(1万-50万人)

・本を書いてる。ヘビーなキャンパーなど、信頼に値する、第一人者である。権威性がある
・専門品に多い(最寄り品には少ない)
・金額の支払いがある場合もある

ブランドインフルエンサー(数千-1万人)

・特定企業の商品が好き ※例:柔軟剤のような普通の人はこだわらない狭いジャンルに強いこだわりを示す
・提灯記事を書いたらおわり、と自覚しているので、いい加減なことを書かない。誠実。

今日のアンサー

「拡散しないじゃないか!」

・拡散はコントロールできない
・「〇〇を使ってよかったです」くらいで、拡散なんてするわけがない!

⇒ インフルエンサー使えば、拡散されるって思うのやめませんか?

「サイト集客につながってないじゃないか!」

・「認知なら広告」は変わらない。
 インプレッション単価は0.5円程度。インフルエンサーに支払った場合、1インプレッション15円で安くはない。もちろん、タップしてもらえる可能性は、広告よりは高いと期待はする(この単価は、どこから持ってきたやつだろう?)

・広告で、興味・関心まで獲得できない人の購入意識の向上はできるかもしれない。計測するなら、興味関心が上がったのか?

「売りにつながってないじゃないか!」

・人は暇をつぶす時、ニーズがOFFになってる時にSNSに入っている。インフルエンサーの投稿を見て、「よし、買うぞ!」とはならないことが普通。

・買ってしまう場合、いいのがあるなら買おうかな、と考えているタイミングで刺激を受けて、ニーズがその場で顕在化するケース(化粧品、書籍、など、数百円~数千円程度)

・信頼性が高いカテゴリインフルエンサーであっても、比較検討が入る。レビューの数が少ない、悪いレビューばかりなら、結局、購入されることはない。

その他の錯覚

インフルエンサーによって「すごく売れた!」「全然売れなかった」といっても、感覚的に判断しないようにしましょう。全体の市場が1億円程度の商材でそれで50%売上が伸びた場合、すごく売れたという印象になりますが、全体が数百億円の市場のうち1%売上が伸びても、効果がないと感じるでしょう。実際の数字で判断しましょう。

提出義務のない課題

毎日の生活の中で、「誰かの推奨(投稿)」で意識・態度・行動変容が起こったシーンをメタ日記として記録していこう

※何が「インフルエンスの本質」なのか、わかってくるはずです。

けんすうさんや、深津貴之さんが、これは読みましょう、と投稿された書籍は、あまり考えずにポチってしてしまうことが多いです。

あと、インフルエンサーの区分でいうと「芸能人・タレント」枠ですが、糸井重里さんがおもしろいって投稿された映画は、かなり高確率で観に行っている気がします。

即、購入につながるもの以外もに、インフルエンサーのアクション(投稿)で、好意集合に入るものなど、もっと細かい心の動きを観察続けようと思います。

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