野嶋 剛

ジャーナリスト。大東文化大学社会学部教授。『台湾とは何か』(ちくま新書)『香港とは何か…

野嶋 剛

ジャーナリスト。大東文化大学社会学部教授。『台湾とは何か』(ちくま新書)『香港とは何か』(ちくま新書)『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)など著書多数。最新刊は『新中国論 台湾・香港と習近平体制』(平凡社新書)

最近の記事

11月13日の自分の記事「号砲鳴った台湾総統選挙、1月13日投開票。野党連合不成立で与党民進党の優位変わらず」の再録と検証

11月13日にYahoo!ニュース「オーサー」で発表した台湾総統選の構図の分析記事「号砲鳴った台湾総統選挙、1月13日投開票。野党連合不成立で与党民進党の優位変わらず」を再録。二週間ほどが経過し、私のこの分析のなかで、民衆党が下落し、国民党が上昇するとの読みは正解。一方、民進党が優位に戦いを進めるとの観測は、外れてはいなかったがリード幅が思ったほど広がらず、国民党の追随を許している。民進党の伸び悩みと国民党の伸長で、台湾の総統選は、これまでの三つ巴戦から、民進党VS国民党の対

    • 週刊金曜日コラム「新龍中国」に執筆した「実体のない『台湾独立』を論じるのはやめよう」の全文公開

      週刊金曜日9月29日号54-55Pに掲載された私のコラム「新龍中国」で執筆した「実体のない『台湾独立』を論じるのはやめよう」の全文を、編集部の了解のもと、こちらで公開いたします。日本には、台湾を想像だけで「確信」があるように語ってしまう知識人がけっこういるのですが、その悪しきケースの一つが「台湾独立」をめぐる論議だと思います。 (以下本文) 台湾有事論議が活発になるに従って、日本ではしばしば台湾の「独立勢力」ついて、いわゆる「リベラル」の方々を中心に、おかしな話を耳にする

      • 新刊『香港とは何か』(ちくま新書)のあとがきを全文公開します。

        ちくま新書から『香港とは何か』を刊行しました。8月10日、本日の発売です。この本を書いている間も、香港情勢は悪化の一途を辿っています。今日もアップルデイリーの創業者、ジミー・ライが逮捕されました。香港の見通しは明るくありません。しかし、この本のあとがきには「香港は、終わらない」と書いていて、執筆動機や香港への思いに触れています。いま日本では新型コロナウイルスの感染拡大のため、リアル書店に行けず、本を手にとってあとがきを読んで買うかどうか決めてもらえない人も多いはずです。出版社

        • 「ヤメ朝日」VS.「ヤメ産経」激論120分!

          (以下フォーサイトHPより)  Foresightウェビナー第1弾を開催します!  お迎えするのは、フォーサイトでもお馴染みのジャーナリストで元朝日新聞台北支局長の野嶋剛さんと、同じくジャーナリストで元産経新聞台北支局長の吉村剛史さん。  大反響を呼んでいる野嶋さんの新著『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)を記念して、台湾の新型コロナ対策について激論を交わしていただきます。  台湾の成功のヒミツは? 「朝日」「産経」の報道姿勢は? 今後の日台関係は?

        11月13日の自分の記事「号砲鳴った台湾総統選挙、1月13日投開票。野党連合不成立で与党民進党の優位変わらず」の再録と検証

        • 週刊金曜日コラム「新龍中国」に執筆した「実体のない『台湾独立』を論じるのはやめよう」の全文公開

        • 新刊『香港とは何か』(ちくま新書)のあとがきを全文公開します。

        • 「ヤメ朝日」VS.「ヤメ産経」激論120分!

          話題の扶桑社新書『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』出版記念トーク「コロナ対策に成功した台湾、なぜ対中遮断を果断に行えたのか?」を開催します。

          7月2日に発売され大きな反響を呼んでいる『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)について、中国などに関して多くの優れた著書を発表している産経新聞台北支局長の矢板明夫さんをお招きし、台湾と日本の新型コロナウイルス対策について、2人であらゆる角度から語り尽くすトークイベントをオンラインにて開催いたします。 以下、出版社の案内文です。 テーマは「なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか」。7月8日現在、感染者数449人、死者7人の台湾と、感染者数2万209人

          話題の扶桑社新書『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』出版記念トーク「コロナ対策に成功した台湾、なぜ対中遮断を果断に行えたのか?」を開催します。

          新刊『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』の「あとがき」を全文掲載します

           以下の文章は、本日発売の『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)の「あとがき」です。私は、あとがきを読んでから、本を買うことが多い人間です。そういう人も少なくないと思います。ですが、コロナのためにいま本屋さんには行きにくく、現物の書籍を手にとってあとがきを読むことは難しいかもしれない。アマゾンなどの電子書店では、あとがきは読めません。そこで出版元の理解を得て、noteであとがきを載せることにしました。台湾を得意分野としてきた書き手で、感染症やウイルスの専門

          新刊『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』の「あとがき」を全文掲載します