口唇癌の発生頻度はかなり低く、口腔がんのうちの1〜2%、日本ではおおよそ100人程度です。
また、女性の口唇癌はとても稀です。

私の患者さんで女性の口唇癌の患者さんがいました。

この方は口唇癌を発症して一年。
ご家族が緩和病院を望んでおらず私と出会いました。

この方は、壊死部分以外のケアをできる範囲でしっかりと行なってくださる方でした。
主治医となってから、私も沢山勉強しました。
しかし、ここまで進行してしまうと私たちにできるのは口腔外科との連携、壊死部分並びに口腔内の清潔維持でした。

口腔がん自体、年間約6000人がかかり約3000人の人が命をおとしています。

口腔がんはとにかく早期発見が重要です。そう言った意味合いでも定期的な受診や口腔内写真（変化に気づく意味合い）は重要な意味合いを持ちます。

口腔がんは一般の人にはあまり知られていないため、放置されることが多く手遅れになる場合が多いです。

口腔がんのリスクとなるのは、
・喫煙
・飲酒
・清掃不良
・虫歯放置
・合わない入れ歯などの慢性的な刺激
・口唇癌では紫外線
です。

お口の中への関心が少ない日本です。故に大変な事態への発展も起こっています。
どうか、全身の健康と合わせてお口の健康にも関心を持ってください。