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クリスマス・スピリット

クリスマスツリーを飾り終わると夫は「クリスマス・スピリットを楽しまなきゃ、さあライトを点灯して」と言う。

Where is your Christmas spirit ?

クリスマスシーズンになると、このフレーズを聞くことになる。

 夫は敬虔なクリスチャンでもなければ宗教も何もやってない。

私はクリスマス・スピリットという言葉についてちゃんと理解してなくて、なんとなくクリスマス気分を味わうってことかなあくらいにしか思ってなかったので、クリスマス・スピリットをググってみた。

すると…
"もちろんイエス・キリストの誕生を祝うことですが、クリスマス精神とはクリスマスを愛し、他の人に親切にすること。困っている人を助けたいという精神 "

夫にそれを読み上げると…
まあそうだけど、クリスマス・スピリットは単純に言うと幸せな気分を味わうってことだよと言った。

「クリスマスの時期はアメリカ本土は飾り付けが綺麗で、幸せなバイブスが溢れ、人々がいい精神状態になる時期だから、よくクリスマス・スピリットって言葉を出すんだよ」

そういう余韻に浸り何も考えずにただハッピーって言っていたいけど現実はちょっと違う。

アメリカにはクリスマス貧乏って言葉があるのだ。

クリスマスプレゼントの費用は半端ない。

サンクスギビングデーの後のブラックフライデーでクリスマスプレゼントを買って用意しておいて節約したくても、予想外にプレゼントを用意しなければならなくなり予算を上回ってしまうのだ。

最近は子どもには日本のお年玉のようにクリスマスカードに$100札を入れるのも当たり前になってきているけれど、ひとりにつきいくつもプレゼントを用意、特に子どもたちにはかなりの数のプレゼントをラッピングしてツリーの下に置いておく。

プレゼントだけでなく料理の予算も考えなければならない。

クリスマスツリーを飾った数日はクリスマススピリットを味わうけど、クリスマスイブの前日までプレゼントのことでけっこうバタバタして、ようやくクリスマスイブとクリスマスデイを迎え、今年もなんとか終わった〜と感じるようだ。

イブにはうちの夫の父とガールフレンド、一度目の結婚の時の子ども達と二度目の結婚の時の子ども、独り暮らしの友人、友人カップル、夫の長男のガールフレンドと彼女の三人の子ども達も来るのでかなりにぎやかになりそう。
夫は好きなメキシカンを作ると言っている。
私はビデオチャットで日本の家族と会うだろう。
いつかは日本でクリスマスを迎えたいなぁ。



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