時間はいっぱいあったのに・・・

私たちはいつだって「時間が足りない」と思っています。時間がない、時間が足りないと、そう思ってない時間を探しても見つからないのではないでしょうか?

しかし、たとえ時間があったとしても、その時間をうまく使えるとは限らないのです。

ゴールデンウィークあるあるですが、たくさんの時間があって、その時にやりたいと思うこともたくさんあった。のに、何も、なに一つやらずに連休が終わってしまって、会社で残業続きの時より、憂鬱になったりするのです。

時間がなくてできないのはわかるが、あってもできない。それはなんなのか?

そんなとき、人は思うのではないでしょうか。

自分はなんと意志が弱いのだろうか。なんとダメなヤツなんだろう、と。

確かにふだんの会社勤めで疲れているのかもしれない。そういうことはある。それにしたって5連休もあったのだ。同じように疲れていても、はつらつとしてやりたいことややるべきことをやってしまう人もいるのだ。

何もできないのだったら、せめてもっと心から休めばよかった・・・。時間はたくさんあったのだから。

こういうふうに落ち込んだことのある人は多いでしょう。私自身、覚えがあります。

でもいまにして思うと、そもそも5連休だの10連休程度で「時間がたくさんあった」とは言いがたいとも思うのです。

5日や10日なんて、大した長さではありません。その程度の日数でできることなど、そんなに多くありません。

そもそも、ゴールデンウィークを無限の長さのように感じていること自体に、錯誤があるのです。

しかし、さらに大事な問題があります。

そもそも時間がたくさんあれば、やりたいことが思うようにやれるというのは本当なのでしょうか?

時間があってもやれないのは、意志力が弱いせいなのでしょうか?

そうではないのではないか。

というところが、この物語のスタートです。