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声優アーティスト楽曲大賞2022上半期で僕が選んだ10曲について

みなさんこんにちは。

梅雨明けの空に映る太陽が背中を焦がす季節になりました…みたいな書き出しにしようかなと思いましたが、投稿が遅れてる間に雨続きになりました。まあそれはそれとして

声優アーティスト聞いてる?……
聞いてるね!OK!

声優アーティスト楽曲大賞2022上半期への参加、閲覧など誠にありがとうございます。

毎回言ってますが、フォロワー数人と始めた企画がこんなにも多くの人を巻き込みながら楽しませてくれるエンタメに成長したことが未だに信じられず…普段僕はめんどくせえことを色々書いてますが皆さん1人1人の参加、熱い思い無くして今の盛り上がりはありません。

まずはそんな気持ちに最大限の感謝とリスペクトをお伝えします。声優アーティスト、音楽を愛する方々にいつも助けられています。
ありがとう。

集計は今回も竹くんが担当してくれました。本人がいつも楽しそうに率先してやってるとは言え、感謝してもしきれません。集計している側の苦悩もあるそうで、ちゃんと2022年に出た曲か調べるのが大変らしいです…確かに…

さて、ここでは個人的に選んだ10曲と最近の声優アーティストシーンへの想いを戯言のように綴っておきます。適当に読んでね。

選んだ10曲

実際には40曲くらい選んでますがプレイリストの1〜10曲目をメインに紹介します。

⑩ときめきの時空と林檎/鈴木みのり
鈴木みのりさんと言う才能が豊かすぎて右往左往しているかも?とここ数年感じながら見守ってきた所にいよいよやってきた名曲。聞いた瞬間に速攻好きでした。彼女が初期から持ってたマクロスや宇宙感、浮遊感、昭和アニメのような懐かしさを正しく引き出してくれた。無重力が流れてる曲めちゃくちゃ好きなんですよね。間奏のシンセソロなんかも最高にかわいいしサビから始まる構成も今っぽくなくて逆に良い。この感じをアルバム単位で聴きたい。

作詞作曲を担当したのは無果汁団。

かなり謎に包まれたユニットですが、こちらのアルバムも一口に渋谷系あるいはシティポップとは呼べない可愛らしい音作りで良かったです。

⑨Don't Know Why/花澤香菜
昨年は最強かわいいソング=心口不一を僕は1位にしました。その期待を背負った最新アルバムのコンセプトついては…ヴェイパーウェイブ云々なら上坂すみれノーフューチャーバカンスが過去にあるはずなのに、今その役目を直近の花澤香菜が全うする必要があるのか?などと考えていたわけですが、やはりシンプルにこう言う曲をやると誰よりも強いなと思いました。

北川勝利と花澤香菜のスタンダードを真正面から食らいましたね。あと鳴ってる音と同じトーンでかわいい声出すんだもんズルい。声がやはり圧倒的に良いのがズルい。声優オタクに留まらず、おそらく音楽関係者、一般人に今1番認知度が高い彼女(声優として)が選ぶべき音楽は将来的にはもっとあると思うけど今はこれで良いのかもしれない。

⑧SOS/雨宮天
最新の音楽シーンを見つめて参考にすると言うよりかは90年代と00年代ポップスの良い所取りを両立させている楽曲。シティポップ的なものなら声優アーティスト以外のフィールドから摂取することもできるが、この類のリバイバル的な物が出てくる所に声優アーティスト楽曲の面白さを感じる。

取り分け声優アーティストを語る時に90年代ポップスの存在を切り離すことは難しく、近年も直接的間接的にアプローチしてる人はいたけど久々に決定打来ちゃったなと。雨宮天さんのクールなフリして少し強がった女性像を映し出したようなボーカルにもキュンとしてしまう。

曲が進むにつれて何か答えを見つけ出すのではなく、ただただ溢れ出す悲しさや孤独をポップスとして解釈して向き合う姿勢も見事て言うかこの曲明るそうなフリして悲しすぎ泣いた無理

⑦ジェリーフィッシュな君へ/大西亜玖璃
こんなん好きに決まってるやろ…って言う沼のような一曲です。ゆいかおり初期などを通ってきた人間にとってリアルタトゥーのように心身に刻まれた俊龍らしさを思う存分に詰め込んだ楽曲。

ギターリフやシンセの随所随所に、いや鳴っている音全てに“あの頃”を感じる。声優アーティストを語る時に「もやは声優ではない」などと物申しながらアーティスト志向へ傾いていくシーンが強くなればなるほど、こう言う曲は逆に貴重になってくる。この文化をやはり無くしたくないと強く感じた。

それにしても全体の中で4位まで登り詰めるとは思いませんでした。みんな俊龍から逃れられないんだね…

⑥S. T. A. R. T/サンドリオン
イントロ始まった瞬間の音の跳ね方、聴く者を巻き込んでいく渦のような引力がすごいですよね。それに合わせて聞こえてくる歌声の楽しそうなこと…その上歌詞に詰め込まれた内容が「これからライブ始めるからひとつになってくぞ!」程度のボリュームでちょうどいい。何かが始まっていくぞ!!すげえぞ!!って予感を今年1番感じされてくれたかも。

元“カラスは真っ白”のメインボーカル=やぎぬまかな、東京事変などでも以前活躍した最強ピアニスト=H ZETT Mなどを作家に迎えることで今1番新しくて豊か、ワクワクする声優アーティスト楽曲を作ってくれたと思います。このごった煮感、自由度の高さこそが声優の音楽だなあって感想に至りました。

⑤ はじまりのセツナ/蠟梅学園中等部1年3組
女子中学生の本当に何気ない日常を描写すると同時に明日小路と言う力強いピュアネスを躍動させることで青春を駆け抜けた名作『明日ちゃんのセーラー服』のOPである。

古き良き坂道系のメロディラインをまっすぐに紡ぐ杉山勝彦の音に抗うことができない。それぞれの楽器が主張しながら互いを鼓舞するように鳴り響くバランスもまた素晴らしい。アニメーション自体にも最高に合っていたし村上まなつさんも良い演技してたし本当に良かった。王道を素直に描くとここまで強い!と言う証明のような楽曲。ちなみに僕は兎原透子さん推しです。

④ 遣らずの雨/楠木ともり
いやもうこれはかっけえなと…ロックンロールでしょ。イントロでもう失神しました。その後四つ打ちドラムの上でレッドアイズブラックドラゴンが目の前を駆け抜けるようなギターリフと楠木さんの切なくも強いボーカルがもう、もうね…中学二年生のまま僕は倒れました。

楠木さんのことは以前からノーマークだったわけではないんですが少々アーティスト志向が強すぎてミスマッチな印象が強かった。この曲は所謂オタクが好きそうな手癖が随所に仕組まれていたのが良かった。何も知らされずにフェスの1番小さいステージで適当に見ていたら楠木さんが出てきてガン飛ばしてきてこの曲が流れて倒れたい。

③ta・ta・tarte♪ /小倉唯
一体いつまでピンク色に拘って同じような曲を続けるのか…?ゆい、君は…?その意思を貫いた先に覚悟のような物を見た。赤いリボンは断ち切れない。そしてこんなにかわいい曲をこんなにかわいく歌える人を小倉唯さん以外にやはり知らないのである。俺は小倉唯さんが好き。

サビに漂う謎の中毒性が合法ドラッグのようにこの部屋を埋め尽くす時、僕はもう本能を抑えられない。音数を絞りながら、ちゃんとグルーヴ感のあるバンドサウンドを両立させているのも良い。あと特筆すべくはタタタールト♪タタタールト♪タタタールト♪ふふ笑かわいいねゆい!!へへ!!!

②キズアトがキズナとなる/Fling Posse
ヒプマイ人気は一時期より落ち着いた印象だが定期的にいい曲は出ていて…これは本当に決定打だと思った(なんで俺しか投票してないの??)。

これぞKREVA!と納得できる音作り(復活したキックの新作でその才能を改めて実感)だけでおじさん世代的には感涙物なんですが、その意思やフローをめちゃくちゃ正しく受け継いだ有栖川帝統(CV:野津山幸宏)のラップに何より感動した。まるでKREVA本人が乗り移ってるような高揚感を覚える。これに続く飴村乱数(可愛いいいいいいいい)、夢野幻太郎(斉藤壮馬くん抱いて??)のマイクリレーも相変わらず聞き応えがしっかりある。

どんな時も渋谷という街を選び3人で生きていく覚悟を刻みつけながら、それでも気負わず極めてシンプルに良いトラックが鳴り響く。その上に“良いラップ”が成立することで結果としてヒプマイ史上最高レベルの楽曲となった。

ひとつのコンテンツをずっと続けていくのが大変なことはわかるし、ヒプマイにとってもそれは例外ではない。それでもこうして定期的に良い曲を届け、アニメとヒップホップ文化の架け橋を作り続ける姿勢に改めて尊敬の念を抱く。どうか続けて欲しい

①Good Mood/内田雄馬
繊細なピアノ一本のイントロが聴く者の胸を締め付けた直後、内田雄馬の歌声が僕を優しく抱きしめる。高音と低音の使い分けが上手いと思います。

音楽の聖域に踏み込んだ彼の歌は、まるで神への祈りを思わせる。誰もこの場所に立ち入ることはできない。たった一本の針をたったひとつの穴に通すような緊張感…尊いと言う言葉の正しい使い方を知った。

純愛的で聖なる空気が流れてはいるものの、歌詞をよく読むとギャップがあるという仕掛けも面白い。

声優アーティスト楽曲大賞の参加者は大方が男性であり、女性声優を選ぶ人間が圧倒的に多い。これはTL構成上、また声優アーティストを熱心に聴くファンの男女比を考えれば必然。しかしながらその中で6人に選ばれた…と言うのは快挙だと思います。この傾向はおそらく前回まではなかった。

閑話休題。声優アーティストの話からは少し脱線するが、BTSを筆頭にして国内外ボーイズグループが快進撃を続ける中、一昔前からシーンを見つめてきたジャニーズやLDH系などがどんなアクションを取るか?を重要視されている。(そもそものBTSが先日活動休止を決定したことで今後の流れはまた大きく変わると思いますが)その流れをいよいよ男性声優アーティストに本格的に取り込んだ最初の一曲ではないか?と言う印象を受けた。

上のツイート、最近のトレンドみたいなものを個人的に分析した物です。正直みんな仲良くはなれないけど…最近のバンド、ボーイズグループ、声優アーティスト…みんなジャンル分けが違うようで実は同じようなことをしている。すごく今おもしろくなっている…というお話。

僕の大好きなSixTONES、あるいはw-inds.あたりとも親和性が高い。

事実このようなイベントも開催されたらしく、いよいよ様々な垣根を超えていく機運が高まってきたのではないだろうか?声優アーティストは、もう声優アーティストと声優オタクだけのものではない。

そんな転期が2022年についに訪れたことを知らせる名曲、一歩先へ駆け出した楽曲として未来への期待も込めてNo.1の称号を授与したい。内田雄馬さんおめでとうございます。

最近思うこと色々

まずは参加して頂いた方、このタグを目にした方々の力でこの企画は成り立っています。その事に改めて感謝を申し上げます。ありがとう!

そんでまあこんな話をするのもアレですが、チラシの裏に書けば良いことを書くので後は自己責任で読んで頂ければと思います。

声優アーティストがトレンドだった時代はもう正直終わったんだと僕は最近思うようになりました。そもそもトレンドだった時代なんて無いんですが…色んな声優アーティストや色んなアプローチ、そして色んな音楽が次々出てきて、同じものが好きな人達を中心に観測していると、そう言ったものがいつかオタクを超えて一般層に波及していく可能性がある…と信じられたと言う点では去年がギリギリでした。

どれだけ時間が経っても声優アーティストを聴く人は基本的に声優アーティストしか聞いてくれないし外を見てくれない。声優アーティストを聞いてくれない人も以下同文です。時代の流れは止められず、ここだけが隔離された状態が続き、いつか本当になくなってしまうと言う危惧があります。

音楽を通して人がフラットになれることなんて無くてどんどん傾いていくのが悲しい。その上外部的な刺激が入りにくく変化を好まないとなれば閉じていくのは明らかです。近い将来、狭い視野のままでは頭打ちになる時が来ます。その時、君は大好きな声優アーティストとその音楽を守れるだろうか?強さとは優しさであり、それを可能にするのは広い視野だと僕は信じています。

ただし、ここは声を大にして言いたいし誤解されたくないんですが狭く深く深く掘れる人を僕は心の底から尊敬しています。

君の存在も必要である。絶対否定できない。僕にはそれができないから。

昔はそう言う人が好きではありませんでした。たくさんの音楽を聴くことが絶対的に正しいと思っていました。でもそう言う人を批判しても何も始まらないし、事実マジでひとつを追い続けることですごい所までたどり着いた人を何人も知っています。その生き方や姿勢からは当然学ぶことがあります。今そこに改めてリスペクトを送れるようになりました。

誰かを敵対視して否定してしまう癖、正直治らないと思いますが少しずつ減らさないとダメだなと僕自身も思います。その上で僕にできること、君にできることで声優アーティストを盛り上げていきたい。わかりあえなくていいので参考に出来るところはする。そして一緒に音楽を愛していきたい。今はそんな気持ちです。

そう言ったメンタルの面でもリスナーが進化する必要があると思います。これは勿論僕も含めて。もっともっと変わっていきたい。

まあそんなことゴチャゴチャ言ってても仕方ないので、上に書いたように自分にできることを強く強く貫きながら互いを認めたいなと思います。難しいよね。逃げるわけじゃないんですが、この話に答えはないし誰かを痛烈に否定したり、喧嘩を売りたいわけではありません。

…それにしても、こうやって見渡すと…相変わらず楽しい曲はたくさん出てくるし、一般の音楽シーンと戦ったとしても負けない曲が声優アーティストにはあります。声優アーティストにしか歌えない曲もある。そう言う物を僕はメインに選びました。

そして好きな物を好きなように語る人を見るのが何より好きです。人はやっぱり楽しそうに自分の好きなこと話すのが1番良い。こんな風に文句書いてる奴はダメです。

視点は変わりますが、この辺りも語る上で結構大事だと思いますね。歌が上手い、声に魅力がある人って結構いるんですが日本社会の構造上なかなか活躍できる場所が限られてくるのを悔しく思いますがこの国には声優アーティストというポジションがあって良かったと思います。

言いたいことは尽きないけど、まとめることができませんでした。とにかく僕はこの企画を始めて本当に良かったなと思います。僕自身が1番楽しんでるかも。

年末にはまた声優アーティスト楽曲大賞2022を開催予定です。うるさい主催者のことなんてどうでもいいので、また素直に好きな曲をツイートしてくれたら嬉しいです。

次回もまたよろしくお願いします!ありがとう!


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