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推しは推せるうちに推した方がいい

5月の頭に、とても好きだったお笑いコンビ「コマンダンテ」が解散して
つくづく「推しは推せるうちに推すべき」と思わされました。
解散した事実を、完全に受け入れられていないのが正直なところですが、
それでも時間の流れで、冷静に考えられるようになりました。

少しだけ、コマンダンテの話をします。
気持ちの整理がついていない分、
まとまったことを書ける自信はないですが、
思い出を残しておきたいので…。

コマンダンテを知ったのはYouTubeがきっかけでした。
社会人になる少し前にコマンダンテを知って、
彼らの静かでシュールな笑いに惹かれ、
息抜きに彼らのネタ動画を見るようになっていました。

劇場で彼らのネタを見るのが、
社会人になった私の夢になりました。
せっかく初めて生でネタを見るのなら、単独ライブがいい。
そんなこだわりが邪魔して、ネタを見に行く機会を逃していました。
彼らの出演情報を追いかける日々が続き
でも当面は単独ライブはなさそうで、悶々とした日々を過ごしていました。

ネタを生で見るのは、単独ライブがいい。
……でも、他の内容でいいから、早く会いたい。
そんな気持ちが強まって、トークダンテを見に行くことにしました。
ネタ披露とは違うトークライブ。
トークダンテの様子はYouTubeで見ていましたし、
彼らの穏やかな語りは、安心して見ていられる自信もありました。

仕事終わり、初めて行ったトークダンテは、
YouTubeで見るよりもずっと面白く感じて、
トークの空気がほんわかとしていて、夢心地でした。
人生ってこんなにぬくぬくとした幸せに満たされるんだ……と
うっとりした気持ちでした。
トークダンテが終わり、夜の電車に一人で揺られながら
私の心はほくほくと温まっていました。
大好きな人たちの、心地いいトークを浴びた喜びは、
仕事の疲れも、日々のストレスも、
すべてかき消してくれたのです。

それから3ヶ月連続で、トークダンテに足を運ぶようになりました。
私の中では、トークダンテは1ヶ月頑張ったご褒美で、
次の1ヶ月を頑張る活力補給の場でもありました。

それ以降、トークダンテに通わなくなったのは、
推しに会い続けなければ生活のモチベーションが消えてしまいそうで
推しに依存しているみたいに思えて
少し怖かったからでした。
(それをとても後悔しています)
ただ、ルミネtheよしもとの改装のために、
トークダンテがしばらくお休みになると聞いて
最後のトークダンテには足を運びました。
単独ライブのチケットは持っていたけれど、
しばらく推しに会えないような気がして
何が何でも会いに行きたかったのです。

しばらくどころか、もうコマンダンテとしての2人には
会えなくなってしまいました。
M-1グランプリのラストイヤーをがっつり応援して、
The SECONDに舞台が移っても変わらず応援して、
コマンダンテのお笑いを知る人が増えていくのを
一人のファンとして見ていたかったです。

解散の記事を見たときは何も信じられなくて
「どうしよう」ばっかり頭に溢れていました。
当人たちの口から何か説明があってほしいと思いつつ
少しでも情報が欲しくてネットの情報を漁って
飛び交う憶測に勝手に病んでいた5月でした。

それから、YouTubeに上がった解散報告の動画や
石井さんのnoteなどで、ようやく本人からの情報が出て
本当に悲しいけれど、でもそれぞれの目指すお笑いを
応援したいと思うようになりました。
Twitterでそれぞれがピンとして挑戦を始めて、
その姿を見るうちにこちらも前向きな気持になっていきました。
コマンダンテだった2人が、どんなお笑いを届けるのか、
楽しみになっています。


コマンダンテの解散をきっかけに、5月下旬ごろから
他の芸人さんのライブを積極的に見るようになりました。
まだ気持ちの問題もあって劇場には行けていないですが、
なるべく配信を買って見るところから始めています。
気持ちの整理がついたらすぐにでも、劇場でお笑いを見に行くつもりです。

会えなくなってからでは遅い。
いつまでも応援できるわけじゃない。
推せるうちに推さないと、また後悔が残る。

当たり前のことなのに、よく聞くことなのに、
どこか他人事で、軽視してしまったと思います。
こうなってしまうなら、もっとこうしておきたかった……
そんな後悔ばかりです。

お笑いに限ったことではなくて、
他のジャンルでも同じことが言えるはずです。
もう、同じ後悔はしたくないです。
自分の趣味を大切にしようと思います。

推しを推してきた日々に後悔を残さず
幸せな思い出として守り続けられるようになるのが
この先のささやかな目標です💪

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