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「1ポジションで1つのスカウトテンプレではダメだと思います編」 N1採用#6 スカウト文

トラックレコード野崎です。
弊社は「企業の面白いを届ける」をビジョンとした採用支援事業「TECH HIRE」を展開しています。NHKさん、クックパッドさん、モノタロウさんなどのエンジニアをはじめとしたハイクラス人材の採用業務を支援しています。

この度、弊社の活動を通して導き出した手法「N1採用」の方法論とツールをまとめたキットを公開することにしました。開発途中・現在進行形で変化をしている段階ではありますが、多くの方に試していただくことで、改善速度を早めることを目的にしています。

↓本キットの利用申し込みはこちら↓

このnoteでは「N1採用」のツールの使い方を全9回予定でご紹介します。

1. 全体像の紹介 → 記事はこちら
2. ペルソナ → 記事はこちら
3. メッセージ設計 → 記事はこちら
4. 行動計画設計 → 記事はこちら
5. 求人票開発 → 記事はこちら
6. スカウトテンプレート開発 → 記事はこちら
7. 候補者ピックアップ → 記事はこちら
8. スカウト送付と活動・評価ログの収集 → 記事はこちら
9. PDCAのマネジメント方法 → 記事はこちら

ということで、今回は第6回の「スカウトテンプレート開発」についてご紹介します。

スカウトテンプレート開発のステップで伝えたいことは3つ

スカウトテンプレート開発のステップで絶対に伝えたいことはこの3点で、これさえインプットいただければ、もう以下のページはスキップでOKです。


1.ペルソナ別にスカウトパターンをつくる

最初にお伝えしたいことは、1ポジションで1つのスカウトテンプレートではなく、1ポジションで複数のターゲットペルソナを定義し、それぞれに最適化された複数のスカウトテンプレートを作成することが大切です。

最適化とは、そのペルソナに興味にあわせたテンプレートをつくることを指しています。
事業に興味がある人、組織に興味がある人など候補者によって関心は異なります。仮に自社の魅力としてどちらも打ち出すことが可能だった場合に、2つのメッセージを同じボリュームで伝えるのではなく、興味がある方を際立たせてコミュニケーションした方が効果的です。

まとめると
1. ペルソナ別に異なるスカウトテンプレを用意すること
2. ペルソナの関心にあわせたテンプレを用意すること

「複数のペルソナ別にスカウトパターンを設計する」概念図


2.スカウトテンプレートには8つの型がある

スカウトテンプレートを作る際に、文章の構造に以下の8つの型があります。

まず大前提として、候補者はwill(やりたいこと)とcan(できること)を持ち合わせており、企業はそれに対してReturn(提供機会)とMust(任せたい仕事)をもっています。

大前提として、マッチする時の関係性の概念

その上で、上記の組み合わせとボリュームの程度感がスカウトパターンの型となります。
4つの型と長文・短文パターンを組み合わせた合計8つの型
があると考えています。

Will、Return、Can、Mustがスカウトに含まれる成分表の目安


それぞれを一言づつで解説すると以下の通りです。

Return推し:我々のここが面白いけど、どう?
Can推し:あなたのここに惚れた、会いたい
Will-Returnバランス:あなたが求めることを、我々は提供できる
Can-Mustバランス:あなたのここに惚れた。これを頼みたい

あまりおすすめしませんが「Must推し」などもあるとは思います。

一見すると「Return推し」はすごく強引なように見えて、良くない例としてみえるかもしれませんが、そんなこともありません。
Returnの力が強い場合には、これだでも十分に効果を発揮することがありますし、端的に魅力だけを伝えるので、文章としてもスリムになるので、読んでもらえることも多くなるかもしれません。

この8つの型を理解した上で、作成したペルソナ単位で利用する型を設定しましょう。
例えば、ジュニアなエンジニア向けのポジションで「SIerから事業会社への転身を狙っている層」がターゲットペルソナの場合を考えてみましょう。
1. SIerと比べた自社の面白さを訴求する「Return推し」
2. ターゲットが求めている事業会社への転身を訴求する「WillーReturnバランス」 の2パターンが効果的かもしれません。

その中でも「Retur推しで、Mustやや多め」と「Will-ReturnバランスのReturn多め」など自社の魅力に合わせて文面の長さ(MustやReturnの量)を調整していきます。

(補足)1ポジションにつき、1パターンだけのスカウトテンプレではダメな理由

仮に、1ポジションで3ペルソナあり、そのペルソナ別に2つのテンプレートがあると、1ポジションで6つのスカウトテンプレートを用意する必要があります。
この工程自体は活動開始時に一定の負荷が発生しますが、ペルソナに複数のテンプレートを用意することで、効果(質)と効率(量)を両立することができ、採用効果を最大化することにつながります。
ここから「1ポジションにつき、1パターンのスカウトテンプレだけでは足りない(ダメ)」という考えに至っています。


3.ChatGPTをHackして、時間を短縮する

スカウト文は作業発生回数が非常に多い作業です。
相手のレジュメに合わせたカスタムすることが必要な作業であるので、ChatGPTを活用してレジュメからの抽出、抽出された文章のスカウト文の反映などは積極的にChatGPTを活用するようにしましょう。
これについては、ChatGPTのHack方法のNoteを別途作成しますので、そちらで詳しく紹介します。

補足:フルカスタムしたスカウト送付について

大前提として、一人一人のキャリア・経験や意向などを踏まえてフルカスタムでスカウト送付を行うことが理想でありますし、それ自体を否定するものではありません。実際に弊社の支援先でもそれを前提として運用を行うこともあります。
効果(質)と効率(量)の両立を考えたときには、ここまで紹介した手法が効果的だと考えてます。


N1採用キット「スカウトテンプレート開発」でできること

ではN1採用キットの紹介に移ります。できることを3点にまとめると

  1. スカウト作成に必要な要素があらかじめ定義されている

  2. 必要な項目に、情報を埋めるだけで魅力的な内容にできる

  3. 記入された情報をもとに、自動的に文面と件名を作成できる


では利用手順について解説します。

1️⃣ スカウト構成要素の入力欄に情報を入力してください。

スカウト文作成に必要な項目を一覧化

2️⃣ ペルソナ別に自動的にスカウト文面を生成します

記載されている項目をスプレッドシートの関数で同期し、自動反映

3️⃣ スカウト件名も自動で生成します。

記載されている項目をスプレッドシートの関数で同期し、自動反映

4️⃣ スカウト文面・件名を修正してください。
設定された文章・件名は機械的に同期されているので、自然な文章にはなっておりません。(今後ChatGPTの活用により、より自然な文章に形成することも検討中)
最後は人間の手で、文章を手直しすることで、ペルソナ別のテンプレートが完成します。

「設定した件名なら開封されそうな手応えを得られている」、「設定したスカウトなら返信が来そうな手応えを得られている」となっているか最後に確認しましょう。

本キットの利用申し込みはこちらから


お知らせ

弊社の現在のビジネスは、Slackアプリ「Colla」と採用支援サービス「TECH HIRE」です。採用支援サービスは、高度デジタル人材(エンジニア等)を採用したい企業を対象として、上流から実行までの採用活動を請け負うサービスとなっています。


自社で採用活動をやり切るのが難しいという方は、ぜひご相談ください。


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また当社で働いてみたいという方も、ぜひご連絡ください。

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